●沈金 覗き眼鏡 製造者不詳(日本) 1850(嘉永3)年頃
江戸時代に製作された国産の美麗なのぞきからくり。朱の漆に模様を彫り金で装飾を施した“沈金”という技法で仕上げられている。
●メガレトスコープ カルロ・ポンティ(イタリア) 1862(文久2)年頃
外観に手彫りの装飾が施された大型ののぞきからくり。前部のレンズから内部にセットされた写真やイラストなどを鑑賞する。イメージには小さな穴や彩色などが 施されており、裏側からランプの明かりを照射してさまざまな視覚効果を演出する ことができる。大きさは、長さ92cm×幅47cm×高さ60cm。
●ゾートロープ 製造者不詳 1890(明治23)年頃
フェナキスチスコープの原理を応用し、円筒の構造にして斜めから鑑賞するようにした。1834(天保5)年にW.G.ホーナーによって発表。
●プラクシノスコープ 製造者不詳(ドイツ) 1898(明治31)年頃
ゾートロープの改良型で、連続する絵を描いた円筒内部に鏡を円形に配置して鑑賞する方式。E.レーノが1876(慶応12)年に考案。
●幻燈器 製造者・製造年不詳(明治期)
A.キルヒャーが17世紀に考案したとされる。ガラスに描かれた絵を投影するものから、「ファンタスマゴリア」のような幻燈を応用した芝居まで発展。日本でも「うつし絵」として流行した。後にスライドプロジェクターや映写機の発展へとつながっていった。
●種板
幻燈器に使用する絵の素材。単に絵を描いたものだけではなく、精巧に着色されたもの、可動部を持ち場面展開を可能にしたもの、歯車を内蔵して絵が回転するものなど多様なものがある。
●カメラ・オブスクラ 製造者不詳 1830(天保元)年頃
ピンホールを通して暗い部屋の中に外の画像が投影される現象は紀元前から確認されていた。大型の部屋、まさしく「カメラ・オブスクラ(暗い部屋)」として人が中に入って絵を描くものから、小型化して携帯可能になったもの、凸レンズを併用したものが登場した。
●カメラ・ルシダ ベルビル(フランス) 1900(明治33)年頃
レンズを通して対象を確認しながら反射鏡やプリズムで手元の紙を確認し、輪郭線をなぞることで忠実な絵を描くための器械。
●シネマトグラフ ジュール・カーペンター(フランス) 1895(明治28)年
リュミエール兄弟が発明。映画黎明期の製品のひとつ。
●キノーラ 製造者不詳(イギリス) 1890年代(明治中期)頃
1890年代に流行した、連続する写真が綴られた円盤を装着してフランクに開店させると「パラパラ漫画」のようになる動画を鑑賞する装置。リュミエールがゴーモンを通じて発売したものが「キノーラ」として販売されたほか、各国各社の商標で販売されたものがある。
●スパイログラフ アーバン・モーションピクチャー(アメリカ) 1913(大正2)年
1913(大正2)年頃にアーバン・モーションピクチャーカンパニーが15台を製造。リボン状のフィルムではなく、円形の板に各コマが渦巻き状に配置されている。当館所蔵のものは製造番号が3番で、現在所在が確認されている8台ほどのうち最も古い。