去りゆくものの詩
廣田尚敬 作品展 「最期の蒸気機関車 -Dec.1975-」
展示期間 1995年5月2日(火)〜 5月31日(日)
品番 L0049 価格 700円(税込)
日本における鉄道写真家の第一人者である廣田氏は今年、鉄道写真を撮り始めて45年、プロ写真家となって35年という節目の年を迎えます。その間、日本は急速に経済成長を遂げ、私たちの生活も豊かで合理的なものとなっていきましたが、一方で心暖まる古き良きものがひとつ、またひとつと失われていきました。黒煙を吐き出しながら威風堂々と邁進する蒸気機関車もそのひとつといえましょう。
雪の舞う北海道、1975年12月24日。それは鉄道ファンにとって忘れ難い一日になりました。蒸気機関車がその舞台から下りたのです。廣田氏は写真家という職業を越え、一人の鉄道ファンとして最期の雄姿を収めようと現場にかけつけました。そこには思いを同じくする数多くの鉄道ファンだけではなく、これまで苦労を共にした機関士や駅員たちの姿も見受けられます。
今回の作品展では「でごいち」の愛称で親しまれたD51と「貴婦人」と呼ばれファンの多かったC57、そしてそれらを見守ってきた人たちの様子など最期の十数日間に撮影された鉄道風景、約65点(全作品モノクロ)を展示します。写真が描いた去りゆくものへの詩が私たちに共感を呼び起こす、そのような作品展です。
(展示紹介より)
廣田 尚敬(ひろた なおたか)
1935年東京生まれ。中央大学経済学部卒業。鉄道写真の草分け的存在。現在も第一線の鉄道写真家として独自のカメラアイで鉄道を撮り続けている。著書に「撮った」「動止フォトグラフ」「僕のローカル線」「永遠の蒸気機関車」などおよそ150冊。日本写真家協会会員。日本鉄道写真作家協会会長。横浜市在住。

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