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JCIIフォトサロンでは、2004年9月28日(火)から10月24日(日)まで、丸山巌作品展「歌舞伎祭文(さいもん)」を開催いたします。
丸山氏は日本だけでなく、世界中を飛びまわり各地の"祭り"をテーマに撮り続けている写真家です。本展示では、氏が埼玉県の農村部で古くから伝わる地芝居、「秩父・小鹿野歌舞伎」に魅せられ、30年以上にわたり撮りつづけた足跡を辿ります。
地芝居とは農山村を中心にした地方で豊作祈願や娯楽として地元の住人が演じる歌舞伎のことです。農村歌舞伎、地狂言、草芝居などとも呼ばれ、伝統文化として多くの地方で引き継がれています。近年では町おこし事業として再興する自治体も増え、地芝居による文化交流も盛んに行われるようになってきました。
秩父地方の歌舞伎の起源は今から二百数十年前の江戸時代中ごろまでさかのぼります。江戸で修行を積んだ初代板東彦五郎が帰郷後近所の若者に歌舞伎を教えたことに始まり、その後小鹿野に芝居一座が作られるようになりました。現在では秩父各地で歌舞伎保存会が組織され、郷土芸能祭りや神社への奉納などで歌舞伎を上演し活動しています。
今回の作品展では、丸山氏が秩父の歌舞伎に出会った当初から2003年までの作品の中から「町じゅうが役者」といわれる小鹿野町で演じられた舞台を中心に、役者や家族でごった返す舞台裏、丹精こめて刺繍を施した手作りの衣装、地面にどっかりと腰をおろし芝居見物をする地元の老人たち、たき火を囲み真剣な表情で台本を読む青年など、人情味あふれる地芝居の素朴な魅力をとらえた作品約80点(全作品モノクロ)を展示します。無骨な山里の団十郎や玉三郎たちが演じる豪快単純な舞台の中に、息づき遺された歌舞伎の源流をみる思いがします。
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