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ミュージカル「兄んちゃん」のナンバー"お嫁においでよ"。栃木県氏家町 1987年 |
| JCIIフォトサロンでは、来る2006年5月30日(火)から7月2日(日)まで、英伸三作品展「−人の住むところどこにでも劇場ができる−劇団ふるさときゃらばんの農村ミュージカル」を開催いたします。 1983年に創設した「ふるさときゃらばん」は『人が住み、暮らしているところなら、どこにでも人々の集いができ、公演活動ができる』をコンセプトに、現代農村の出来事や、大都市に暮らすサラリーマンの日常を題材にした創作ミュージカルを全国各地で上演している劇団です。劇場設備のないところでは、学校の体育館や農業倉庫などを会場に、地元の青年たちの協力を得ながら劇団員自らが主体となり設営から撤去までの作業を行っています。 報道写真家として農村問題を追っていた英氏は、「ふるさときゃらばん」が東京に本拠地を置きながら農村問題に題材を求めていることから、彼らの描く農民像に興味を抱きました。そしてその公演活動を知ってからは、たった一回の公演のために劇団員と主催者となった実行委員会の青年たちが何ヵ月もかけて準備に取り組み、小さな町や村で千人近い観客を集めるパワーに惹かれるようになり、1986年から89年までの3年余り、劇団一行に同行してその公演活動を撮影しました。 今回の作品展では、公演日の2〜3か月前から現地に入り主催者となる組織を結成させるべく奔走する制作委員たちの様子、公演のために地元で組織された上演実行委員会の青年たちが公演準備のために夜を徹して協議する姿、会場となる体育館を劇団員と実行委員たちがロープや幕などを使ったユニークな方法で舞台に仕立て上げていく設営風景、手づくりの舞台を所せましと動きまわる劇団員たちの生き生きとした表情、会場に詰めかけた観客の期待に満ちあふれた笑顔など、創設まもない「ふるさときゃらばん」の劇団員と地方青年たちが一体となって取り組んだ、農村ミュージカルの公演活動を追った記録、モノクロ写真約80点を展示します。 こうした「ふるさときゃらばん」の演劇活動は、内在する地域の活力を引き出し、参加した多くの人々に達成感と忘れ難い思い出を残していきました。 |
| ●英 伸三 (はなぶさ しんぞう) 1936年、千葉市生まれ。東京綜合写真専門学校卒。日本写真家協会会員。フリー。農村問題などを通じて日本社会の姿を追い続けた。1992年から中国の上海と江南一帯の明、清時代の面影を残す運河沿いの鎮を訪ね、「改革・開放」の近代化政策によって姿を変えていく街のたたずまいと人々の暮らしぶりを記録している。 写真集に『農村からの証言』(朝日新聞社、1971年)、『子どもたちの四季』(三省堂、1979年)、『偏東風(やませ)に吹かれた村』(家の光協会、1983年)、『新富嶽百景』(岩波書店、1984年)、『英伸三が撮ったふるさときゃらばん』(晩聲社、1989年)、『日本の農村に何が起こったか』(大月書店、1989年)、『一所懸命の時代』(大月書店、1990年)、『上海放生橋故事(しゃんはいほうじょうばしものがたり)』(アートダイジェスト、2001年)、『上海天空下(しゃんはいのそらのした)』(日本カメラ社、2006年)等がある。 日本写真批評家協会新人賞(1965年)、日本ジャーナリスト会議奨励賞(1971年)、第7回伊奈信男賞(1982年)、ボローニヤ国際図書展グラフィック賞(1983年)等を受賞。 |
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