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幕末・明治の古写真展 

「 下岡蓮杖と臼井秀三郎の写真帖より 」









 

JCIIフォトサロンでは、古写真シリーズの14回目として、来る2007年1月30日(火)から3月4日(日)まで、「幕末・明治の古写真展 下岡蓮杖(しもおかれんじょう)と臼井秀三郎(うすいしゅうざぶろう)の写真帖より」を開催いたします。

 文政6年(1823)に伊豆下田で生まれた蓮杖は、画家を志し江戸で狩野派に学んでいた時に銀板写真と出会い、その精巧な画像に魅せられて写真技術の習得を決意したと言われています。そして長年にわたる試行錯誤の後にようやく湿板写真技術を習得し、文久2年頃(c1862)に横浜で初の営業写真館を開業しました。写真館では肖像写真の撮影や、来日した外国人に日本の風景や風俗写真をお土産として販売することが人気を呼び、大変繁盛したようです。

 ほぼ同時期に長崎で写真館を開いた上野彦馬(うえのひこま)と並び、日本における写真の開祖の一人として名高い蓮杖ですが、残念なことに彼のオリジナルプリントは、名刺判写真以外ほとんど見つかっていませんでした。しかしこの度、蓮杖とその二番弟子であった臼井秀三郎撮影の写真が収められたフランス製の写真帖が発見されました。

 今回の展示では、背表紙に「JAPON」と刻印された皮革製のこの写真帖より、黒地に白抜きでネガ番号と英語・カタカナ表記の地名が焼き込まれた大変珍しい蓮杖撮影の六切大の写真を含む、1860年代から1870年代初めの日本各地の風景写真約70点を展示いたします。遠くフランスから日本へ里帰りした貴重な写真の数々を、是非お楽しみください。

石黒敬章・井桜直美トークショー 「下岡蓮杖の魅力を語る」
2007年2月3日(土) 14時〜16時 JCIIビル6階にて開催 ←終了いたしました
 


下岡 蓮杖(しもおか れんじょう)
 文政6年(1823)伊豆下田生まれ。文久2年末頃(c1862)横浜野毛に写真館を開設、翌年店舗を横浜弁天通りに移転。多くの弟子に恵まれ、横山松三郎(よこやままつさぶろう)、臼井秀三郎、鈴木真一、江崎礼二、中島待乳ら明治時代の高名写真家をも輩出した。写真館の成功を受け、乗合馬車事業や乳牛飼育、コーヒー店やビリヤード場などの新事業にも手を出すが失敗する。明治9年(1876)には写真館を廃業し、東京・浅草に移住。晩年は、写真館の背景に使う書割(かきわり)を描くことを専門とした。大正3年(1914)3月3日逝去。享年92歳。

臼井 秀三郎(うすい しゅうざぶろう)
 生没年は不詳。伊豆下田生まれ。臼井の姉は蓮杖の先妻であったため、蓮杖の義弟にあたる。慶応3年頃(c1867)蓮杖の門下に入り、横山松三郎に次ぐ二番目の弟子となり、蓮杖の「蓮」の字を貰って「蓮節」と名乗った。明治2年には横浜で写真館を開業していたとの説もあるが、詳細は不明。明治10年頃(c1877)に横浜太田町で写真館開業後、明治17年(1884)に「横浜写真社」を開くが2年後に火災で焼失し、再び太田町の写真館に戻った。




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