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市原基 写真展

― 時の隔たり、1972年より ― 琵琶湖・湖北」



市原基 


 JCIIフォトサロンでは、来る2010年3月2日(火)から3月28日(日)まで、市原基作品展「− 時の隔たり、1972年より −琵琶湖・湖北」を開催いたします。

 市原基氏は日本大学芸術学部映画学科卒業後、同写真学科の学士号も取得し、写真活動を始めました。一つのテーマに10年から20年かけて取り組む市原氏は南極・北極の「氷」、アジア・モンスーンの「水」、アフリカの「火とエネルギー」など、壮大な自然の営みとそこに暮らす人々の姿を追い続けています。

 今回は、市原氏のライフワークのひとつである琵琶湖の風景と湖北で暮らす人々をご覧いただきます。

 琵琶湖は日本で最大の面積を誇る湖であり、世界で三番目に古い古代湖でもあります。琵琶湖の生態系は多様で、1000種類を超える動・植物が生息しており、琵琶湖にのみ生息する固有種も数多く確認されています。また、陸上交通が発達する前には水運も盛んに行われており、漁業とともに大津や堅田などが港湾都市として発展するのを助けました。しかし、1992年の琵琶湖水位繰作規則の改訂、内湖の消失、外来種の侵入等により琵琶湖の生態系は大きく変化してしまい、それらへの対策が急務とされています。

 市原氏は1972年より「食の現場を見る」というテーマで琵琶湖を撮り続けてきました。特に湖北での漁業に注目し漁師の生活を中心に記録しています。長きにわたり琵琶湖を見守り続ける市原氏の作品には、環境の変化がもたらした、人々や産業への大きな影響により、今では見ることのできなくなってしまった貴重なものもたくさんあります。

 本展示では素晴らしい水景色だけでなく、湖と密接に暮らす人々の生活を垣間見ることのできる作品、約70点(すべてモノクロ)をご覧いただきます。



市原 基 (Ichihara Motoi)

1971年日本大学芸術学部映画学科卒業、同年日本大学芸術学部写真学科学士入学
1974年日本大学芸術学部写真学科卒業、1980年日本写真家協会会員、1987年日本旅行作家協会会員、2003年日本写真協会会員
<活動歴>                                
1972年琵琶湖、湖北取材(現在も取材中)、1973年アラスカ・グリーンランドのエスキモー取材。1981年三國連太郎 撮影開始。1982〜83年南極海における日本の捕鯨を取材。1989年ユネスコの「海のシルクロード」オマーンミーティング参加。1990年「ナショナルジオグラフィック」誌に南極の写真を発表、秋田県「白瀬博物館」にて南極写真展示。1991年文化庁芸術文化振興基金助成対象作家に選ばれる。1992年日本、カザフスタン友好登山隊の隊長としてチョモランマ(エベレスト)登山に参加、「週刊朝日」誌上に「アジアモンスーン」を写真と文で1年間連載。2002年3月〜2005年12月米国ボーイング社の企業広告を担当。2006年アフリカ(モーリタリア、セネガル)取材。2009年オーストラリア西部穀倉地帯取材。
<写真展>
「鯨の海・男の海」、「アジアモンスーン」、「アジアの心とかたち」、「市原 基の世界」、「時代を見つめる写真家 24人の視覚」、「MONSOON」、「鯨を捕る」、「ヒマラヤ水系」
<出版>
「南極海」(岩波書店)、「鯨の海・男の海」(ぎょうせい)、「アジアモンスーン」(朝日新聞社)、「TOKYO ISLANDS」(ぎょうせい)、「MONSOON」(エディション・スティンメル社)、「貌(かお)−三國連太郎」(第三書館)、「アジアから」(第三書館) 



 
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