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JCIIフォトサロンでは、来る2010年4月27日(火)から5月30日(日)まで、中田和昭作品展「浅草の昭和」を開催いたします。
中田和昭氏は時事通信社に勤務し、その頃からカメラ雑誌のコンテストでは度々入賞していました。アサヒカメラ年度賞を受賞した下町派の練達のカメラさばきには定評があり、人物写真での秀作も多く残しています。1991年に退職した後は写真家としてより精力的に作品を発表し、写真教室の講師を務めるなど後進の指導にも力を入れていました。
今回は中田氏がライフワークとして記録していた東京下町の中から特にこだわりを持って通っていた浅草の様子を「浅草の昭和」と題してご覧いただきます。
浅草は江戸時代以前から東京随一の繁華街として栄えてきました。関東大震災や第二次世界大戦では大きな被害を受けましたが、その後目覚ましい復興をとげ、現在では江戸情緒を感じさせる街として外国人にも人気があり休日には大勢の人で賑わっています。
中田氏は一貫して「写真の本質は記録性でありドキュメンタリーである」という信念のもと作品を発表してきました。写真は昭和40年代から60年代の変貌をとげる浅草を写しており、古き良き時代の下町を残したいという使命感に似た思いが伺えます。また、幼いころ母親に連れられ遊びにきていたという中田氏自身の強烈な記憶も浅草に対する原動力の一つでした。三社祭りでお神輿を担ぐ人々やサンバカーニバルの熱気、また職人や街商などの日常などを、謙虚に、場にとけ込む中田氏ならではのカメラワークで魅力的な被写体としてあぶり出しています。
昨年5月に惜しまれつつこの世を去った中田氏の一周忌展となる本作品展ではモノクロ約70点を展示いたします。
中田 和昭 Nakada Kazuaki
1931年東京生まれ。1991年3月まで時事通信社に勤務。カメラ毎日やアサヒカメラなどのコンテストで受賞を重ね、写真家として活動するようになる。日本写真作家協会、日本写真協会会員。JCIIフォトクリニック講師、中田写真塾塾長。享年78歳。 〈写真展〉
1978年 町姿(ミノルタフォトスペース・新宿)、1982年 東京人間模様(ニコンサロン・新宿)、1985年 ある日の風貌(ミノルタフォトスペース・新宿)、1994年 海を渡れば―人間模様(ミノルタフォトスペース・新宿)、2000年 ポルトガル見聞録(ミノルタフォトスペース・新宿)、2006年 遥かなる佃(JCIIフォトサロン) 他 〈著書・写真集〉
1994年 写真集「海を渡れば―人間模様」、2003年 写真語録「あいうえお」、2005年 写真集「遥かなる佃」、2009年 写真集「浅草の昭和 残像の人情時代」
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