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大倉 舜二 作品展

「JAZZ NOTE」


Dizzy Gillespie ©大倉 舜二



 JCIIフォトサロンでは、来る2012年11月6日(火)〜12月2日(日)まで、大倉舜二作品展「JAZZ NOTE」を開催いたします。 

 大倉氏は、1937年に東京に生まれます。子供のころから蝶の蒐集を始め、本格的に写真を撮り始めたのは、採取した蝶の幼虫を記録することがきっかけでした。植物写真家の冨成忠夫氏に写真の基礎を学び、三木淳氏に3日間だけ弟子入りし、佐藤明氏にファッション写真を学び、1959年に22歳で若くして独立しました。ファッション、昆虫、料理、ジャズ、舞台、ドキュメントなど幅広い分野で活躍し、またエッセイストとしても高く評価されています。

 今回の作品展では、「JAZZ NOTE」と題して、1961年から90年の30年にわたる作品を収めた写真集『JAZZ NOTE』より、眩いステージで演奏するジャズの巨匠たちを追いかけた作品群をご覧いただきます。

 当時、大倉さんはスターたちの生演奏を聞き、流行していたモダン・ジャズに入れ上げ、新宿のモダン・ジャズ喫茶に入り浸る生活を続けていたそうです。そんな時、音楽雑誌『ダウンビート』の編集者から、1961年1月に来日するアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの撮影を依頼されたことからジャズの撮影が始まりました。日本中を興奮の渦に巻き込んだ大変な事件だったというこの来日を機に、1962年まで続いた『ダウンビート』で多くの貴重な写真を残しました。その後、熱烈なジャズファンでもあった氏は、来日したジャズメンを撮ろうと心に決め、仕事ではなくライフワークとして取り組んでいきました。

 ステージ上で演奏するジャズメンを写したこれらの作品は、バックが黒く潰れ、ライトを浴び体を揺らし、ジャズを心から楽しんでいる魅力的な表情を引き出し、まるでスタジオでのポートレートのようです。

 アート・ブレイキーをはじめ、ジミー・メリット、リー・モーガン、ボビー・ティモンズなどの名立たるジャズメンの音をファインダー越しに覗き、息を吸う音までもが聞こえてくるような作品の数々です。



大倉 舜二(おおくら しゅんじ)

1937年東京生まれ。独協高校卒業。冨成忠夫氏に写真の基礎を学ぶ。19歳のとき冨成氏と平凡社のペリカン写真文庫『蝶』を共著。社会派『LIFE』写真家、三木淳氏に3日ほど師事。女性写真家、佐藤明氏にファッションを学び、22歳で独立、そのまま現在までフリーランス写真家。ファッション写真、料理写真、昆虫写真、生け花写真、舞台写真、ドキュメント、演劇ポスター、コマーシャルと幅広い分野で活躍中。昭和46年度第3回講談社出版文化賞受賞。昭和62年度日本写真協会年度賞受賞。

主な著書に、『EMMA』(1971・毎日新聞社)、『日本の料理』(1978・文化出版局)、『画家のおもちゃ箱』(1984・猪熊弦一朗と共著、文化出版局)、『松坂慶子写真集』(1984・集英社)、『ゼフィルス24』(1986・朝日新聞社)、『武蔵野』(1997・シングルカット社)、『松本幸四郎の俳遊俳談』(1998・朝日新聞社)、『Tokyo X』(2000・講談社インターナショナル)、『Tokyo Freedom』(2005・日本カメラ社)、『フランク・ロイド・ライトの呪術空間』(2009・草森紳一と共著、フィルムアート社)、『JAZZ NOTE』(2012・芸術新聞社)など多数。


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