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 ― 昭 和 の 情 景 ―


井上孝治作品展 「おとうさん」


  

「ぶらんこ」 福岡 1950年代

 
 JCIIフォトサロンでは、来る2014年6月3日(火)から6月29日(日)まで井上孝治作品展「おとうさん」を開催いたします。

 6月の「父の日」にちなみ、お父さんのいる昭和の情景をとらえた井上作品をご覧いただきます。広い背中に子どもをおんぶし、あるいは、自転車に乗せて、公園や海で子どもを遊ばせるお父さん。子どもと漁を共にし、牛の世話を手伝わせ、メーデーにも参加させるお父さん。家族を愛し仕事に励む、地に足の着いた昭和のお父さんたちの姿が、井上氏の温かな視線でとらえられています。

 井上氏は、カメラ雑誌の月例や年鑑、国際写真サロンなど、各種コンテストで名をはせた福岡のアマチュアカメラマンでした。晩年には、身辺日常をやわらかに見つめた「想い出の街」シリーズが認められて、内外で多数の展覧会が開催されました。幼い頃の事故で聴力と言葉を失った井上氏にとって、見ること、見せることがコミュニケーション手段でした。自己表現である写真は明るく温かい作風で、その人柄が偲ばれます。

 本展では、昭和30年代撮影作品のニュープリントを中心に、初公開のオリジナルプリントも展示します。また、ご子息の書き下ろしエッセイ「父・井上孝治の事」を図録に収録します。井上作品を通じて、すべてのお父さんにエールを送る展示です。

 

井上 孝治 (いのうえ こうじ、1919-1993)

1919年 3月20日、福岡市箔屋町(現・博多区店屋町)で生まれる。
1922年 階段事故で聴力と言葉を失う。
1935年 この頃、写真を撮り始める。
1938年 福岡県立福岡聾学校中等部卒業。卒業祝いに父からカメラを贈られて本格的に撮影を開始。以降、各種コンテストに入選。
1950年 米軍基地キャンプ博多PX写真部に勤務。
1955年 春日市春日原駅前天神商店街に井上カメラ店開業(〜1984年)。
1957年 筑紫写真クラブを創設主宰(〜1979年)。
1973年 全日本ろうあ写真連盟が創設され、初代会長に就任。
1989年 岩田屋デパート(福岡市)キャンペーン広告に「想い出の街」シリーズが採用され話題となる。
1990年 フランス・パリ写真月間グループ展に「想い出の街」出品。
1993年 5月3日、フランス・アルル国際写真フェスティバル招待作家となったが、訪問直前に肺ガンで逝去(享年74歳)。アルル名誉市民章受章。

国内外で展覧会多数開催。写真集に『想い出の街』(河出書房新社、1989年)、『こどものいた街』(河出書房新社、2001年)、『あの頃―-1959年、沖縄の空の下で。』(沖縄タイムス社、1991年)が、評伝に黒岩比佐子著『音のない記憶―-ろうあの天才写真家 井上孝治の生涯』(文藝春秋、1999年)、ドキュメンタリー映画にブリジット・ルメーヌ監督(仏)『表象の写真家・井上孝治』(短編・モノクロ・19分、1996年)同(長編・カラー・65分、1999年)がある。

 

タイトル

井上孝治作品展 「おとうさん」

開催期間

2014年6月3日(火)〜6月29日(日)

展示内容

6月の「父の日」にちなみ、井上氏の温かな視線がとらえた昭和のお父さんがいる情景。

広い背中に子どもをおんぶし、自転車に乗せて、公園や海に連れて行ってくれたお父さん。漁村や農家の仕事を教え、メーデーにおそろいの鉢巻で参加させてくれたお父さん。家族を愛し仕事に励む、地に足の着いた昭和のお父さんたちのいる情景。初公開のオリジナルプリントを含む、作品約60点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約60点 (全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00〜17:00

休館日

毎週月曜日(ただし、祝日の場合は開館)

入館料

無料

所在地

102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル1階

交通機関

  • 東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • 東京メトロ有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • 都営バス「都03 グリーンライン(四谷駅=半蔵門=日比谷=銀座四=晴海埠頭)」半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

* 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮くださいませ。
* JR東京駅からは、東京メトロ
丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。

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