佐藤 明 作品展「おんな」


JCIIフォトサロンでは、来る2026年12月1日(火)~12月24日(木)まで、佐藤明作品展「おんな」を開催します。
大学卒業翌年の1954年よりフリーランスの写真家として活動を開始した佐藤明(1930-2002)は、1959年に奈良原一高、東松照明、川田喜久治、細江英公、丹野章らとともに写真のセルフ・エージェンシー「VIVO」(1961年解散)を設立し、ファッション写真や女性写真の分野で活躍しました。大学時代から日米通信社やCIE図書館に出入りし、『ライフ』や『ヴォーグ』をはじめとする海外の写真雑誌やファッション誌に感化された佐藤の前衛的な作品は、「既成の女性写真とは異質のものを確立した」(小堺昭三「敗戦っ子作家の視覚」『カメラマンたちの昭和史』平凡社、1983年)と評され、60年代以降の日本の写真表現に大きな影響を与えました。
本展では、佐藤の代表作である“おんな”をテーマにした作品60点(すべてモノクロ)を展示します。
佐藤が1960年に発表した〈冷たいサンセット〉は、広角レンズを使用し大胆な画面構成で女性をとらえた、従来の女性写真のイメージを打ち破る斬新なものでした。そして、1962年に発表した〈サイクロピアン〉は、女優の江波杏子をモデルにさまざまな技巧を凝らしながら、目に見えない人間の内面を視覚化しようと試みた挑戦的な作品で、佐藤の写真美学を確固たるものにした代表作です。
「おんなとは、そもそも何であろうか。おんなにたいするぼく自身のアプローチ、ぼく自身のビジョン、これはむろん、ことばではいえないものだ。ことばでいえることをなんでわざわざ映像化する必然があろう」(「女たち」までの地味な足どり『カメラ時代』1966年4月)という持論を掲げ、研ぎ澄まされた感性とモダニズム的な視点で、独自の写真世界を表現した名作の数々が一堂に会します。
本展は、公益社団法人日本写真家協会「日本写真保存センター」が所蔵するフィルム原板から新たに製作したニュー・プリントを展示します。時代を超えても色褪せない普遍的な輝きを放つ佐藤明の「おんな」を、ご覧ください。
佐藤 明 さとう あきら(1930-2002)
1930年、東京・麻布生まれ。1953年、横浜国立大学経済学部卒業。1959年、奈良原一高、東松照明、川田喜久治、細江英公、丹野章と写真家によるセルフ・エージェンシー「VIVO」を結成(1961年解散)。1960年、〈冷たいサンセット〉を『日本カメラ』12月号に発表。1962年、〈サイクロピアン〉を『カメラ毎日』に連載(1月号から隔月で全6回)。1963年、『カメラ毎日』に〈おんな〉のシリーズの発表をはじめる。ニューヨークに渡り、ヨーロッパを経て1965年に帰国後、「おんな」シリーズをふたたびはじめる。1986~89年、数度に渡り、ウィーン取材旅行。1992年、ニッコールクラブ会長に就任(~1998年)。1998年、ニッコールクラブ顧問およびニコンサロン名誉館長に就任。2002年、4月2日逝去(享年71歳)。
主な受賞歴
〈おんな〉〈白夜〉で日本写真批評家協会作家賞(1966年)、個展および写真集『フィレンツェ』で日本写真協会年度賞(1998年)
主な著作
『映像の現代7 おんな』(中央公論社、1971年)、『ウィーン幻想』(平凡社、1989年)、『フィレンツェ』(講談社、1997年)、『ニコンサロンブックス25 おんな・そして・白夜』(ニコン・ニッコールクラブ、1998年)、『PRAHA』(新潮社、2003年)
主な個展
「女たち」(東京富士フォトサロン、1961年)、「地中海」(銀座ニコンサロン、1970年)、「ウィーン幻想」(プランタン銀座、1989年)「フィレンツェ」(新宿パークタワー・ギャラリー1、1997年)「白夜散歩」(ニコンサロン、1998年)
企画展出展
第1回「10人の眼」展(小西六フォトギャラリー・東京、1957年)、「NON」展(松屋銀座、1962年)、「VIVO」展(サンタバーバラ美術館・アメリカ、1978年)
タイトル
佐藤 明 作品展「おんな」
協力
公益社団法人日本写真家協会「日本写真保存センター」
開催期間
2026年12月1日(火)~12月24日(木)
展示内容
広角レンズを使用し大胆な画面構成で女性をとらえた〈冷たいサンセット〉(1960年)や、女優の江波杏子をモデルに、目に見えない人間の内面を視覚化しようと試みた〈サイクロピアン〉(1962年)など、研ぎ澄まされた感性とモダニズム的な視点で、独自の写真世界を表現した佐藤明の代表作を展示。
時代を超えても色褪せない普遍的な輝きを放つ佐藤明の「おんな」を、ご覧いただく。
展示点数
60点
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、
東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。
掲載日:2026年10月10日(土)








