日本カメラ博物館 図録等

カメラとにっぽん 写真家と機材の180年史

MB014
カメラとにっぽん 写真家と機材の180年史 (MB014)
定価(税込)
¥2,970
販売価格(税込)
¥2,970
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【紹介文】博物館開館30周年を記念して開催した特別展「カメラと写真家 ~機材と表現の180年史~」(会期:2019年10月29日(火)~2020年3月22日(日))に合わせて、書籍「カメラとにっぽん 写真家と機材の180年史」(日本カメラ博物館編著)を国書刊行会から出版。
戦後において先進の写真機材を世界に供給した「カメラ大国」日本で、表現と技術がいかに密接に関わってきたのか、世界でも認められる日本写真史の代表作品とその背景にある写真家が使用したカメラ機材の歴史を、黎明期からデジタルカメラの普及まで豊富な図版と多岐にわたるエピソードとともに振り返る、新しい形の日本写真史を紹介。
体裁:B5版・並製・176ページ

目次

はじめに

1、写真黎明期――ダゲレオタイプから乾板まで
1-1 ダゲレオタイプカメラ
1-2 日本への写真伝来
コラム*ナダールが撮った遣欧使節団
1-3 写真師と写真館の開祖 上野彦馬と下岡蓮杖
1-4 湿板写真から乾板写真へ
1-5 乾板の普及とアマチュア写真家の誕生

2、表現手段としてのカメラ――アマチュア写真から報道写真まで
2-1 福原信三とソホレフレックス・トロピカル
2-2 福原路草とソルントンレフレックス
2-3 渡辺淳とベス単
2-4 小石清とイーストマン40番
コラム*写真と人工光源
2-5 安井仲治とグラフレックス、パーレット
コラム*オスカー・バルナックとライカ
コラム*1937年ヒンデンブルグ号事故現場から発見された「ライカⅢa」
2-6 名取洋之助とライカ、ローライ、コンタックス、ニコン
コラム*戦中の内外グラフ誌

3、カメラと写真家の繚乱時代――フィルム全盛期
3-1 木村伊兵衛とローライフレックス
コラム*フォトジャーナリズムとプレスカメラ
3-2 林忠彦とライカ、ローライ
3-3 真継不二夫とローライコード
コラム*日本製カメラの輸出検査と世界への飛躍
コラム*カメラ輸出検査余話
3-4 大竹省二とレンズ
3-5 ディビッド・ダグラス・ダンカンと三木淳のライカ
3-6 細江英公とミノルタSR-1a
3-7 大倉舜二のカメラとレンズ
3-8 渡辺義雄とニコンF
コラム*ニコンとズノー――カメラのトータルデザイン
3-9 吉岡専造とニコンF
3-10 富山治夫とレンズ効果
3-11 ユージン・スミスとオリンパスペンFT
コラム*オリンパスペン
コラム*ペンタックス・ギャラリー
3-12 前田真三とリンホフ・スーパーテヒニカ
3-13 中村征夫とニコノス
コラム*近接(マクロ)撮影と機材――佐々木崑の場合
コラム*カメラと宇宙
コラム*ピーター・リンドバーグとアサヒペンタックス6×7

4、表現と機能の多様化――そしてデジタルへ
4-1 広田尚敬とニコンF、キヤノンF-1
4-2 水谷章人とキヤノンF-1
4-3 土方健介と手作りカメラ
コラム*いろいろな撮影ができるカメラ
4-4 写真する植田正治
4-5 増山たづ子とピッカリコニカ
4-6 竹内敏信とキヤノンAE-1
コラム*カラー写真普及の時代
コラム*新時代のビジュアル誌
4-7 篠山紀信とシノラマ
4-8 薗部澄のカメラ
コラム*特別外装のカメラ
コラム*レンズ付フィルム「写ルンです」の登場
4-9 森山大道とコンパクトカメラ
コラム*デジタルカメラの創世期
コラム*デジタル環境とカメラ

5、私とカメラ――ターニング・ポイント
藤本四八 焼け跡の銀座で
笹本恒子 女性で初めての報道写真家として
田沼武能 木村伊兵衛先生のひと言
熊切圭介 背中を押してくれた写真
木村惠一 撮らせてもらっているという気持ち
齋藤康一 「写真嫌い」の方から学んだ大切なこと
一色一成 「おんな」をうつす
中谷吉隆 蒼氓60年
操上和美 「私の写真」はどこにあるのか
土田ヒロミ 自分とは、日本人とは何か
須田一政 写像、写し絵、鏡
青木 勝 飛行機写真の世界へ
吉野 信 長玉を使ってハンティング
沼田早苗 私の持ち味を探して
長倉洋海 ひとりひとりから見えてくるもの

【付録】
日本の主要カメラメーカー変遷
カメラとレンズの内部
撮影技法の発展
印画(プリント)の発展
おもな感光材料の種類とサイズ
シート・フィルムと印画紙の寸法
日本カメラ博物館について

あとがき

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