みんなもカメラはかせ!

カメラの歴史② 「日本のカメラのはじまり ~日本で初めて写真をとったのは誰?~」

日本に写真が伝わったのは、江戸時代の1848年(嘉永元年かえいがんねん)とされています。
日本人によって写された写真で、今も残っているもので一番古いものは、1857年(安政あんせい4年)に写された鹿児島かごしまのお殿様とのさま島津斉彬しまづなりあきら公の銀板ぎんばん写真です。


島津斉彬しまづなりあきら銀板ぎんばん写真
尚古集成館所蔵しょうこしゅうせいかんしょぞう

やがて「写真術しゃしんじゅつ」を学んだ人々が各地かくちで「写場しゃじょう」(今の写真館しゃしんかん)を開き、肖像しょうぞう写真(人物じんぶつ写真)などが写されるようになりました。
それらの写真は現在でも「幕末ばくまつ志士しし江戸時代えどじだいの終わりごろのおさむらいさん)」や当時の有名人ゆうめいじんの姿など貴重きちょう記録きろくとして残されています。

この時代のカメラは木で作られていたため、輸入ゆにゅうされたカメラをお手本として、「指物師さしものし」とばれる家具などを作る職人しょくにんさんが作ったボディ(カメラ本体)に輸入品ゆにゅひんのレンズを組み合わせて、日本でもカメラが作られはじめました。

そして1903年(明治36年)に小西本店こにしほんてん現在げんざいのコニカミノルタ)から、「チェリー手提暗函てさげあんばこ」というカメラが日本で最初にアマチュア向けに発売はつばいされました。


チェリー手提暗函てさげあんばこ