みんなもカメラはかせ!

カメラのしくみ④-2 「フィルムのしくみ」 カラーネガフィルム(カラー写真)のしくみ

フィルムのしくみ~フィルムはつぶゼリー!?~

いまみなさんがふだんつかっているフィルムは、ほとんどが「カラーネガフィルム」とよばれているものです。ではこのフィルムはいったいどのようなしくみなのでしょうか?

これがカラーネガフィルムです。なんだかへんな色をしていますね。

みなさんがふだん目にしている「光」を大きくわけますと、ブルー(あお色)・グリーン(みどり色)・レッド(あか色)の三つにわけることができます。三つの色をおなじ量でかさねると白色の光ができます。これを「光の三原色さんげんしょく」とよび、カラーテレビがこの原理げんりをつかっています。

「光の三原色さんげんしょく」のうち二色をおなじ量でかさねると、残りの一色とまぜることで黒色となる性質せいしつをもつ色ができます。これを「補色ほしょく」とよび、イエロー(き色)・マゼンタ(あかむらさき色)・シアン(あおみどり色)の三つになります。これを「色の三原色さんげんしょく」とよび、カラー印刷いんさつでこの原理げんりをつかっています。

この二つの原理げんりをくみあわせて、みなさんが目にするカラー写真はつくられています。

まず、光を感じて絵をつくるときには黒白写真のときと同じようにぎんをつかっています。ただし「光の三原色さんげんしょく」の原理げんりによって、ブルー・グリーン・レッド三色のうち、それぞれの色にのみ感じる性質を持ったぎん入りゼラチンが「三階建さんがいだて」のようにかさなっています。

そして絵をつくるためにつかわれたぎんを「色素しきそ」というものにおきかえます。
このとき、色素を「補色ほしょく」となるイエロー・マゼンタ・シアンにすることで「ネガフィルム」となります。みなさんが写したネガをみたときに、へんな色になっているのはこのためなのです。

このネガを黒白写真とおなじように、もういちどぎん入りゼラチンが「三階建さんがいだて」となった「カラー印画紙いんがし」に写してあげれば元の色とおなじになるのです。
このようにみなさんがふだんなにげなく手にしているフィルムには、材料ざいりょうに思いがけないものがつかわれており、またとてもこまかいくふうがされているのです。