みんなもカメラはかせ!

カメラの種類④-1 「フィルムの種類 ~大きい・小さい いろんなフィルム~」

ここでは、現在(げんざい)一般的(いっぱんてき)に使われているさまざまなフィルムをご紹介します。

1.シートフィルム ▼
1871年にイギリス人のリーチ・リチャード・マダックスが「乾板(かんぱん)」を発明(はつめい)しました。
「乾板(かんぱん)」はガラス板の上に光を感じることのできる「銀(ぎん)入りゼラチン」をぬったものでしたので、重たく、割(わ)れてしまうという不便(ふべん)な点がありました。
ガラス板のかわりに軽くて割(わ)れにくい樹脂(じゅし)を使ったものを「シートフィルム」とよんでいます。げんざいでも4×5インチ(やく100×120ミリ)や8×10インチ(やく200×250ミリ)などの大きな画面(がめん)サイズをもつカメラのために「シートフィルム」は作られています。

2.ロールフィルム ▲ ▼
「ロールフィルム」は、「シートフィルム」でつかわれたやわらかい樹脂(じゅし)を巻(ま)き物のように長くすることで、たくさんの写真を写すことができるようにするために考えだされました。
いまみなさんがふだん使っているフィルムは、ほとんどがこの「ロールフィルム」です。また、この「ロールフィルム」が生まれたことで「映画(えいが)」が誕生(たんじょう)しました。
フィルムの材料(ざいりょう)には、はじめは「セルロイド」が使われていましたが、燃えやすくてあぶなかったので、いまでは「トリアセテート」や「ポリエステル」(みなさんのまわりにある「ペットボトル」や「フリース」とおなじしゅるいのざいりょうです)などが使われています。

3.120フィルム ▲ ▼
120フィルムは、1901年に生まれました。いまお店で売られている120フィルムでも、100年前のカメラに入れて使うことのできる、とても長い歴史(れきし)をもつフィルムです。最初(さいしょ)に使われたカメラの名前が「ブローニー」だったことから「ブローニーフィルム」ともよばれています。
120フィルムは、軸(じく)(スプール)にフィルムと光をさえぎるための紙(リーダーペーパー)がいっしょに巻(ま)かれています。紙には数字が書かれています。古いカメラではカメラにあるちいさな窓(まど)からこの数字を見て何枚写真を写したかわかるようになっていました。
最初(さいしょ)は60×90ミリの画面(がめん)サイズでしたが、45×60ミリ、60×60ミリなどのいろいろな画面(がめん)サイズをもつカメラがつくられたことによって、紙に書かれる数字のしゅるいも多くなりました。このようなことからも120フィルムのもつ長い歴史(れきし)を感じることができます。
1964年からはリーダーペーパーをみじかくして、フィルムの長さを2倍にした「220フィルム」も作られるようになりました。

4.135フィルム (35ミリフィルム) ▲ ▼
135フィルムは、いまみなさんが最もよく使っているフィルムだと思います。「パトローネ」とよばれる金属製(きんぞくせい)ケースの中に入れられており、フィルムの両はじには穴があいています。いったいこの「穴」はなんのためにあけられているのでしょうか?
じつはこのフィルムはもともとは写真ではなく「映画(えいが)」に使われていたからなのです。
最初(さいしょ)は映画(えいが)のフィルムを使うことで、小さくて枚数をたくさん写すためのカメラがつくられていました。

 

しかし1925年にドイツのエルンスト・ライツ社が「ライカⅠ(A)」と

いうカメラを発売し、これに合わせていろいろなアクセサリーや、小さいネガから大きいプリントを作る
「引伸機(ひきのばしき)」などのシステムを作り、とても便利(べんり)だったことから、カメラの中心として大きくはってんしました。

ライカⅠ(A)

ただしこのころは35ミリフィルムをカメラにつかえるようにみじかく切ったり、暗室(あんしつ)でカメラ専用(せんよう)のマガジン(ケース)へフィルムを入れなくてはなりませんでした。
やがてよりつかいやすくするために、あらかじめ「パトローネ」とよばれる金属製(きんぞくせい)のケースに入った「135フィルム」が1934年につくられ、いまでもこの規格(きかく)をきほんとして、感度(かんど)や枚数をカメラへ自動(じどう)でセットできる機能(きのう)が加わるなど便利(べんり)につかえるくふうがされています。

5.APSフィルム(IX240フィルム) ▲ ▼
APSフィルム(IX240フィルム)は、1996年にフィルムとカメラの会社5社がいっしょに規格(きかく)をきめて生まれた、写真の歴史(れきし)のなかではとても新しい規格(きかく)のフィルムです。
特徴(とくちょう)としては、現像(げんぞう)が終わったフィルムはカートリッジにおさめられていてそのままでは見ることができないので、「もくじ」として使われる「インデックスプリント」が用意(ようい)されていること、あらかじめ画面(がめん)サイズが3しゅるいあること、フィルムに撮影(さつえい)したときのデータがきろくできることなどがあります。

6.ミノックス用フィルム ▲ ▼
1円玉とくらべると、こんなに小さいことが分かりますね!
画面(がめん)サイズ8×11ミリの極小型(ごくしょうがた)カメラ「ミノックス」は1937年に最初(さいしょ)のモデルが作られ、いまでも新しいモデルとともに専用(せんよう)のフィルムが売られています。
フィルムは9.5ミリで2つのフィルム室をもっています。フィルムを入れているケースは、もともとは金属(きんぞく)でつくられていましたが、現在(げんざい)は樹脂(じゅし)で作られたものとなっています。

7.110フィルム ▲ ▼
110フィルムは1972年に誕生(たんじょう)しました。フィルムは16ミリで13×17ミリの画面(がめん)サイズをもっています。フィルムと何枚写真を写したかがわかる数字が書かれた紙がいっしょにカートリッジに入っています。
フィルム室が2つあるので「巻(ま)き戻(もど)し」をしなくてよく、とても小さくてかんたんにつかえるカメラが作れたことから1980年代まで人気がありました。いまでもフィルムは作られています。

8.インスタントフィルム ▲
インスタントフィルムは、ほかの写真とおなじようにネガとポジで絵を作っています。1947年にインスタント写真が発明(はつめい)されたときには、きめられた時間がすぎたあとにポジシートとネガシートをひきはがすことで絵がでる方式をつかっていました。
その後もっとかんたんにつかえるようにポジシートとネガシートをひとつにして、カメラからでてきてしばらくすると絵がうかびだしてくる方式が1972年に発明(はつめい)されました。
インスタントフィルムのほとんどは、そのフィルム専用(せんよう)のカメラなどとくみあわせて使(つか)うようにかんがえられていますので、いろいろな大きさのものや、フィルムとカメラに使(つか)う電池(でんち)をいっしょのケースにいれて、フィルムを交換(こうかん)したときに電池(でんち)もいっしょに交換(こうかん)できるようになっているものなどが作られています。
左から、4×5インチフィルム、120フィルム、135フィルムです。こんなに大きさがちがうんですね。

掲載日:2005年1月1日(土)