写真展

中谷吉隆作品展「憧れの東京を写して40年」

開催期間:1999年6月1日(火)1999年6月27日(日)

修学旅行の中学生 皇居前広場 1965年

 JCIIフォトサロンでは、来る1999年6月1日(火)から6月27日(日)まで、中谷吉隆作品展「憧れの東京を写して40年」を開催します。

 中谷氏は有数のスポーツ写真家として知られていますが、本来は社会・風俗・生活など、その時代・時代の事象を記録的観点から写し撮るドキュメンタリー写真家です。1937(昭和12)年に広島に生まれた中谷氏は、原爆で廃墟となった無残な広島の街や、苦悩しながらも、その中で復興にむけて強く日々を暮らす人々の姿などを捉えていましたが、修学旅行以来東京に「憧れ」をいだき、1955(昭和30)年、高校卒業と同時に上京し大学在学中から、首都の再生・発展を写しつづけています。古いものと新しいもの、生粋と他者が混在する、日本の中における“移民都市”東京の急激な変貌の過程を、内部にいながらも常に「憧れ」という客観的視点を持ちながら記録する氏の作品からは、自己の存在を表現のうえで極力抑えながらも、時代と社会の一端を増幅し、我々に訴えかける鋭い感性にあふれています。

 今回の作品展では、完成後間もない銀座・スキヤ橋センターから、日劇でのウエスタンカーニバルの熱狂、ゴルフブームの中で大盛況の芝ゴルフ練習場、東京オリンピック開会の日、戦後が色濃く残る新宿・ハモニカ横丁、原宿ホコ天で踊る竹の子族、富士山を背にそびえ建つ新宿の超高層ビル街まで、戦後の東京の変貌を捉えた作品約120点(全作品モノクロ)を展示します。

 

中谷 吉隆(なかたに よしたか)
1937年広島市に生まれる。東京写真短期大学在学中より写真家三堀家義氏に師事。東京新聞出版写真部嘱託を経て、1960年フリーとなり現在に至る。ルポルタージュ、人物、風景、スポーツ、歴史写真などを手がけて出版物、印刷物等に発表。著書に「ある日幸せに」「道東ーオホーツクと原野と湖と」「スナップショットへの道」「スポーツ人間像」「趣味の写真入門」など多数。カメラ芸術新人賞受賞。日本写真家協会理事。日本スポーツプレス協会顧問。日本写真協会会員。日本写真芸術学会会員。全日本写真連盟関東本部委員。

 

タイトル

中谷吉隆作品展「憧れの東京を写して40年」

開催期間

1999年6月1日(火)~6月27日(日)

展示内容

完成したばかりの銀座・スキヤ橋センターから、日本の人口が一億人突破・ベビーブームの時代、日劇でのウエスタンカーニバル、戦後の影が色濃く残る新宿・ハモニカ横丁、練習場でゴルフに興じる人々、原宿ホコ天で踊る竹の子族、若者のコスプレファッション、富士山を背にした現在の超高層ビル群に至るまで、変貌する東京のエネルギーを上京者の視点から記録した作品約120点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約120点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。