写真展

竹内敏信作品展「花祭」

開催期間:2002年1月8日(火)2002年2月3日(日)
おつるひゃら
愛知県東栄町下粟代 1月3日

 JCIIフォトサロンでは、来る2002年1月8日(月)から2月3日(日)まで、竹内敏信作品展「花祭」を開催します。

 日本の原風景や人間と自然のかかわりをテーマに数々の作品を発表し、日本を代表する風景写真家として活躍している竹内氏が、1970(昭和45)年頃から1983(昭和58)年までの約13年間にわたって、その魅力にとり憑かれ追い続けた被写体が、奥三河の不思議な祭り、「花祭」です。

 天竜川の上流、愛知県の奥三河に約500年前から伝わるといわれている「花祭」は、毎年11月終わりから新年早々に掛けて十数カ所の集落で次々と繰り広げられる神楽です。国の重要無形民俗文化財にも指定されるこの祭りは、深い谷間にある集落を舞台にして、独特の笛の音や太鼓の響き、「テーホへ、テホへ」という山の男たちの叫びに乗ってまる一昼夜躍り明かす、ユニークで神秘的な信仰として知られています。

 竹内氏が捉えた「花祭」には、祭りに関わる人々や観客、山や川や草木、動物や虫けらまで、闇のなかですべてが一体化してゆく過程が、みごとに写しこまれています。それは、古来より脈々と受け継がれてきた生きている伝統の貴重な記録であり、人間と自然が調和した理想的な姿といえるでしょう。原始の生命力に満ちた小宇宙のように力強く神秘的な空間を、ご覧いただきたいと思います。

 今回の作品展では、古えの伝統をそのまま残す神事にはじまり、面をつけて能のように躍る舞、煮えたぎった釜の湯を周囲に激しく振りかける「湯ばやし」など、「花祭」の不思議な魅力を捉えた貴重な作品約100点(全作品モノクロ)を展示します。

竹内 敏信(たけうち としのぶ)
1943年愛知県生まれ。名城大学理工学部卒業。愛知県庁勤務を経てフリーとなる。主として35ミリカメラを駆使し、鋭利な感覚と的確なテクニックで自然の映像化に挑戦し続ける。風景写真の第一人者として最も人気が高く、多くの写真コンテストの審査員を務める。写真展、講演会など多数。アマチュアの指導にも力を入れている。
主な写真集に「花祭」(誠文堂新光社)、「天地交響」(講談社)、「天地風韻」(日本芸術出版社)、「水の変幻」(文一総合出版)、「芭蕉百吟」「燦(きらめき)」(春陽堂書店)、「雪月花」(トーキョーセブン)、「櫻」「山櫻」「櫻暦」(出版芸術社)、「欧羅巴」(小学館)、CD-ROMに「雪月花」(トーキョーセブン)、「風景遺産」(シンフォレスト)など。
東京工芸大学、日本写真芸術専門学校、現代写真研究所講師。日本写真家協会理事。

タイトル

竹内敏信作品展「花祭」

開催期間

2002年1月8日(月)~2月3日(日)

展示内容

古えの伝統をそのまま残す神事や、面をつけて能のように躍る舞、煮えたぎった釜の湯を周囲に激しく振りかける「湯ばやし」など、竹内氏が1970年頃から1983年までの約13年間にわたって取材した、「花祭」の貴重な記録と不思議な魅力を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。