写真展

山田脩二作品展「山田脩二 写真の軌跡」

開催期間:2006年8月29日(火)2006年9月24日(日)
「ひと夏の旅」より
愛媛県・佐田岬半島 1963年
(c)山田脩二

 JCIIフォトサロンでは、来る2006年8月29日(火)から9月24日(日)まで、山田脩二作品展「山田脩二 写真の軌跡」を開催いたします。

 山田氏は1960年に桑沢デザイン研究所を修了後、グラフィックデザイナーをこころざし、写真製版や印刷過程を勉強するため大手印刷会社に就職します。その時の印刷物に関する一連の経験とデザインセンスが、後に写真家となった氏の基盤になりました。退職後は印刷知識を持つカメラマンとして編集者から重宝され、建築写真を中心とした作品を雑誌に発表されます。その傍らで1970年代には日本全国を巡り歩き高度経済成長期に激しく変容する地域の姿を写真に収め、「日本村」としてまとめられました。特定の表現方法にとらわれない氏の作風は、大きな反響を呼び、写真業界だけでなく、デザイナーや建築家たちに一方ならぬ影響を与えました。

 「30代は自分のスタイルを持った写真家。40代は瓦か土管の産地でドカーンと多量の土を焼く。50代は雑木林に入って木炭(スミ)を焼く。60代からは写真を撮って紙を焼き(プリント)、土も木も焼き、スミからスミまで焼いて灰になって、ハイ、さようなら。」(山田脩二著『カメラマンからカワラマンへ』より抜粋)というユニークな人生設計を立てていた山田氏は、1982年、写真家として周囲の期待が高まるなか、突然「写真家終止符宣言」を出し、淡路の瓦業界に一職人として身を投じました。淡路瓦師として独立後は各地の瓦製造や建築家との仕事・現場管理を続け、独自の瓦の使い方を模索した現代建築と瓦のコラボレーションが話題となっています。氏の天衣無縫の創造性は、「焼く」というプロセスを経て凝固され、その行為を楽しむ一貫した姿勢は私たちの目に新鮮な驚きを与えてくれることでしょう。

 今回の作品展では、山田脩二氏がカメラマンとして活躍していた頃の代表作である「日本村」シリーズを中心に、瀬戸内海の島々を廻った「ひと夏の旅」、焼き物の街「常滑」や漆の生産集落「木曾・平沢」などの初期の作品や、現在進行形で撮影を続けている「新日本百景」など、60代になり再び写真の道へ踏み出した氏の、現在までの軌跡を追った作品、約80点(全作品モノクロ写真)を展示します。


山田 脩二 (やまだ しゅうじ)
1939年、兵庫県武庫郡鳴尾村(西宮市甲子園)に生まれる。1960年、桑沢デザイン研究所を修了後凸版印刷に入社。1961年、凸版印刷アイデアセンター写真部に移籍し、1982年に退社。1965年、雑誌『SD(スペース・デザイン)』(鹿島出版会)創刊号からカメラマンとして参加。1976年、個展「風景・にほん村」(ミノルタフォトスペース)開催。1979年に個展「日本村1969-79」(ミノルタフォトスペース)を開催し、同時に写真集『山田脩二/日本村1969-79』(三省堂)を出版。1981年、個展「都市―東京・ニューヨーク・上海」(ミノルタフォトスペース・東京)開催。1982年、新春に「写真家終止符宣言」を友人知人に送る。瓦工場の臨時見習の淡路瓦師(カワラマン)になり、現場で2年間修行を積む。1984年、瓦工場を辞し”フリーカワラマン”になる。5月、「山田脩二淡路かわら房」を主宰・設立。1991年、「瓦による創作活動」により第16回吉田五十八賞特別賞を受賞。2月、京都府大江町の「鬼師サミット’91大江山宣言」をプロデュースし、「日本鬼師の会」を立ち上げる。1992年、第26回「SDA特別賞」(財団法人 日本産業デザイン振興会会長賞)を受賞。1995年、『カメラマンからカワラマンへ』(筑摩書房)出版。1999年、「山田脩二―写真・瓦・スミ三昧―」展(西淡町立滝川記念美術館玉青館)開催。2000年、「グッドデザイン中小企業長官特別賞」受賞。2001年 『瓦』(共著:小林章男・山田脩二、淡交社)出版。2002年、第26回井植文化賞受賞。「青海波ピラミッド」(緑の道しるべ・甍公園モニュメント、淡路島)を制作。2003年、第26回日本文化デザイン大賞受賞(主催=日本文化フォーラム)。2005年、山田脩二×内藤まろ「日本村ネクスト」展(ギャラリールデコ、東京)開催。2006年2月、個展「山田脩二の軌跡―写真、瓦、炭…」展(兵庫県立美術館)開催。

 

タイトル

山田脩二作品展「山田脩二 写真の軌跡」

開催期間

2006年8月29日(火)~9月24日(日)

展示内容

写真界の第一線で活躍していた1982年に突然「写真家終止符宣言」を出し、淡路の瓦業界に一職人として身を投じた山田脩二氏。氏の写真家時代の代表作である「日本村」シリーズを中心に、焼き物の街「常滑」、漆の生産集落「木曾・平沢」、そして瀬戸内海の島々を廻った「ひと夏の旅」などの初期の作品や、現在進行形で撮影を続けている「新日本百景」など、再び写真の道で活躍を始めた氏の現在までの写真の軌跡を追った作品、約80点(全作品モノクロ)を展示します。

展示点数

約80点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。