写真展

間世 潜 作品展 「トラピスチヌ大修道院」

開催期間:2022年11月1日(火)2022年11月27日(日)
サボも自からの手で 1950-54年
歌ミサ(御堂にて) 1950-54年

 

 JCIIフォトサロンでは、来る2022年11月1日(火)から11月27日(日)まで、間世 潜作品展「トラピスチヌ大修道院」を開催します。

 間世 潜(ませ ひそむ、本名・小林政次)は写真史上に名を残しながら詳細が不明な写真家の一人でしたが、近年になって、大日方欣一九州産業大学教授の研究により来歴や作品が解明されてきました。本展では、大日方氏の解説により、函館の女子修道院を追った「トラピスチヌ大修道院」シリーズより42点(全てモノクロ)をご覧いただきます。

 北海道に生まれた間世は、昭和初期に北海タイムス函館支局へ入社し、日中戦争勃発後は従軍記者として特派取材を続けました。戦後は北海道新聞東京総局勤務後に退社し、「間世 潜」の名でフリーランスのカメラマンとして活躍しています。
終戦の頃から修道院の撮影を願っていた彼は、知遇を得たドミニコ会修道院のルーベル神父による橋渡しによって、函館近郊にある厳律シトー会・天使の聖母トラピスチヌ修道院(通称:天使園)の撮影を始めました。男子禁制の同修道院は、フランスからやって来た8名の修道女たちが1898(明治31)年に創立したトラピスト会系の女子修道院です。”リリー丘”と呼ばれる丘陵地の敷地には、農地や牧草地、果樹園、山林もあり、定められた戒律を守って外部との交渉を最小限に抑制しつつ、現在も、多くの修道女が祈りと労働に勤しんでいます。

 縁あって撮影を許可された間世は、1950年春から約4年間に亘って修道院の生活をライカで追い、約7000点の中から選んだ作品で写真集『トラピスチヌ大修道院』(トラピスチヌ写真帖刊行会、1954年)をまとめました。御堂にて行われる歌ミサや、サボなど身の回り品の製作、農作業などの自給自足を伝える作品には、“清貧・貞潔・従順”の遵守を誓って神への奉仕に一身を捧げる修道女の日々が写し出されています。我欲を捨てて信仰に生き、全ての人々の幸せを祈る修道女の姿には、戦場を見続けた間世の平和への祈りが託されているようです。

 

間世 潜(ませ・ひそむ)
1904(明治37)年、北海道・函館松川町に生まれる。池田写真館での見習い修行を経て、1929年に北海タイムスに入社し、1934年の函館大火災では最前線に立って撮影。日中戦争勃発後は大陸に従軍記者として派遣され、1943年には大湊要塞基地へ、1944年には幌莚島及び占守島に派遣された。戦後は、北海道新聞東京総局に勤務。退社後はフリーランスとして東京・谷中初音町の自宅にスタジオを構え、1950年の日本写真家協会創立に参加。写真展「私の知っている美術家」(タケミヤ画廊、1952年)、「舞台の人々」(小西六フォトギャラリー、1957年)を開催。1959年12月に東京で死去。

著書は、『女性美写真集 写し方と鑑賞』(梧桐書院、1951年)、『ライカ写真集 トラピスチヌ修道院』(トラピスチヌ写真帖刊行会、1954年)。




タイトル

間世 潜 作品展 「トラピスチヌ大修道院」

開催期間

2022年11月1日(火)~11月27日(日)

展示内容

1950年春から約4年間に亘って函館近郊にあるトラピスチヌ修道院(通称:天使園)の生活を追った作品。御堂にて行われる歌ミサや、サボなど身の回り品の製作、農作業など自給自足の日々を伝える作品には、“清貧・貞潔・従順”の遵守を誓い、神への奉仕と祈りに身を捧げる修道女の精神が浮かび上がる。

展示点数

42点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。