若目田幸平作品展「部屋/女たちの下町」


JCIIフォトサロンでは、来る2026年6月2日(火)~6月28日(日)まで、若目田幸平作品展「部屋/女たちの下町」を開催します。
品川区二葉で家業の豆腐屋を営んでいた若目田幸平(1933-2018)は、東京の下町の風景を中心に作品を撮影し、1970年代からカメラ雑誌のコンテストで入賞を重ね、1978年には、新人写真家の登竜門と言われていた「太陽賞」で第15回準太陽賞を受賞するなど、写真家としても活躍しました。本展では、若目田の代表作から、1993年にニコンサロンで開催した個展〈部屋〉と、第15回準太陽賞受賞作〈女たちの下町〉の二作品 (73点、すべてモノクロ)をご覧いただきます。
〈部屋〉は、東京近郊の下町に住む人々の生活居住空間を、1975年頃から90年代にかけて撮影した作品です。テレビや冷蔵庫、食器棚やタンスなどの家具がひしめく部屋の中で、食事をし、子どもが遊び、仕事場や寝室にもなるなど、時間によってさまざまな用途で使われる、きわめて日本的な昭和の居住空間を写しとめています。「出会った人に声をかけ、親しくなって飛び込みで家の中を撮らせてもらった」写真群は、他者には見せない私的な生活空間のドキュメンタリーとなっており、雑然とした中に生活者の息づかいが聞こえてくるかのようです。
〈女たちの下町〉は、幼年から老年までの生涯をたどる女性たちに焦点を当てた作品です。道路の真ん中でゴムとびをして遊ぶ女学生、洋装店の前ではにかむ女性、乳母車に乗った我が子を愛おしそうに見つめる母親など、町で偶然出会った女性たちのさまざまな日常の機微に、自身の母親や妻、娘らの過去や未来を重ね合わせて写しとめており、被写体へ向けられる温かなまなざしが印象的です。
本展は、どちらのシリーズも当時のオリジナル・プリントを展示します。豆腐屋の仕事をしながら下町に根を張って生きた若目田ならではの目線は、今日ではほとんど目にすることのできなくなった昭和の貴重な記録となっています。同時に、家族の在り方や他者とのつながりが多様化する現代においても共通する、人間の普遍的な営みが感じられます。
若目田幸平 わかめだ こうへい(1933-2018)
1933年5月、東京都品川区二葉町生まれ。1958年、早稲田大学第一文学部卒業。業界紙勤務の後、家業の豆腐製造販売業を継ぐ。1977年、『アサヒカメラ』自由の部年度賞第1位受賞。1978年、「女たちの下町」で第15回準太陽賞受賞。その後、『太陽』『アサヒグラフ』『ドリブ』『歴史読本』などでプロカメラマンとして活躍。1980年、『写楽』(小学館)創刊号に「TOKYO・ダウン・タウン」を掲載。1985年以降、テレビCM十数本に出演。1991年、『自由時間』(マガジンハウス)の特集「二つの仕事を持つ」に登場。1993年、銀座ニコンサロンで個展「部屋」を開催。2007年、『東京のちょっと昔 30年前の下町風景』(平凡社)を出版。2018年3月4日逝去(享年84歳)。
タイトル
若目田幸平作品展「部屋/女たちの下町」
開催期間
2026年6月2日(火)~6月28日(日)
展示内容
家業の豆腐屋を営みながら写真家としても活躍した若目田幸平(1933-2018)の代表作から、東京近郊の下町に住む人々の生活居住空間を、1975年頃から90年代にかけて撮影した〈部屋〉と、第15回準太陽賞(1978年)受賞作〈女たちの下町〉の二作品を展示。今日ではほとんど目にすることのできなくなった昭和の貴重な記録であると同時に、家族の在り方や他者とのつながりが多様化する現代においても共通する、人間の普遍的な営みが感じられる作品。
展示点数
73点(〈部屋〉43点/〈女たちの下町〉30点)※すべてモノクロ、オリジナル・プリント
図録販売
今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日
入館料
無料
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、
東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。
掲載日:2026年4月13日(月)







