日本カメラ博物館 講演会

日本カメラ博物館講演会「レンジファインダー開発物語」

開催日:2011年4月16日(土)

-ライカCL/ミノルタCLE/ベッサ/ツァイス・イコンまで-
講師:木村 和夫(株式会社コシナ 技術顧問)

受講料:300円(友の会会員は無料)
※受講券提示でお一人様一回のみ博物館入館が無料


 日本カメラ博物館では、来る2011年4月16日(土)に、株式会社コシナ技術顧問の木村和夫氏を迎えて講演会「レンジファインダー開発物語 -ライカCL/ミノルタCLE/ベッサ/ツァイス・イコンまで-」を開催いたします。本講演会は4月5日(火)~7月3日(日)まで開催される特別展『コシナとフォクトレンダー展』に連動したものです。

 木村和夫氏は、ミノルタカメラ(のちのミノルタ)とコシナで光学技術者として長年にわたって実像式レンジファインダーカメラのミノルタCLE、ベッサRシリーズ、ツァイス・イコンの開発に携わってこられました。半世紀も前にライカM3として誕生したこの実像式ファインダーは、電気による自動化の波の中にあっても存在価値を発揮し、現在も生き続けています。この実像式ファインダーの魅力とファインダー開発における苦労と喜びの数々を、ライカやツァイスとの関係などを交えながらお話いただきます。

 【講演内容】 1)ライカCLの誕生、①CLのコンセプト、②ファインダー構成(なぜ実像式か)、③距離計連動メカニズム、④難度の高い部品および組み立て・調整方法、⑤ライツおよびミノルタが得たもの 2)ミノルタCLEの誕生、①CLEのコンセプト、②距離計連動カメラと一眼レフカメラのピント精度論争、③CLEのファインダー構成、④距離計連動メカニズム、⑤ライツとの提携関係 3)ベッサRシリーズの開発、①ベッサRのファインダー構成、 ②R2A、R3A、R4Aのファインダー構成、 ③エプソンR-D1の開発 4)ツァイス・イコンの開発、①ツァイス・イコンのコンセプト、②ファインダー構成、③ツァイスとコシナの役割 5)レンジファインダーカメラの今後 

木村 和夫 (きむら かずお)

1946年生まれ、静岡大学工学部精密工学科(応用光学専攻)卒、1969年ミノルタカメラ入社。研究部で拡散板の研究、光学開発部、開発部でカメラのファインダー・測光系の開発、新規製品開発室で双眼鏡の開発、光電子・機器開発部でデジタルカメラの開発、高槻研究所光技術部で光デバイスの研究。2002年ミノルタ退社、同年コシナに入社。営業開発本部でカメラ用ファインダーを開発。2006年11月から技術顧問。


開催概要は以下のとおりです。

[開催概要]
  •  タイトル
    日本カメラ博物館講演会
    「レンジファインダー開発物語 -ライカCL/ミノルタCLE/ベッサ/ツァイス・イコンまで-」
  • 講師
    木村 和夫 (きむら かずお) (株式会社コシナ 技術顧問)
  • 開催日時
    2011年4月16日(土) 午後1時~3時 (12時30分開場予定)
  • 場所
    東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル 6階会議室
    (東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車4番出口より徒歩1分)
  • 申込方法
    日本カメラ博物館にて直接受付、または電話にて受付
    お申込み・お問合せ先:03-3263-7110
  • 定員
    150名(座席指定なし)
  • 参加料
    300円(日本カメラ博物館友の会会員は無料)
    ※受講券提示でお一人様一回のみ博物館入館が無料
  • 関連展示
    特別展「コシナとフォクトレンダー展」 4月5日(火)~7月3日(日)まで
  • 後援
    株式会社 コシナ