写真展

桑原甲子雄作品展「満州1940」

開催期間:1999年3月30日(火)1999年4月25日(日)

馬家溝孤児院 ハルピン(哈爾浜)

 JCIIフォトサロンでは、来る1999年3月30日(火)から4月25日(日)まで、桑原甲子雄作品展「満州1940」を開催します。

 1940(昭和15)年6月、当時アマチュア写真家であった桑原氏は、カメラ雑誌の推薦により満州(現・中国東北地方)へと、南満州鉄道(満鉄)主催の撮影行に旅立ちました。連絡船や満州鉄道を乗り継ぎたどりついた先、満人街と呼ばれた中国人地区やロマノフカなどの白系露人居住区で、水をえた魚のように彼らのなかにもぐり込み、人々の生活をフィルムに収めていきました。

 満州での、約4週間におよぶ撮影で出会った人々の、長い歴史の上に築かれた雄大な大陸のなかにのみ存在し得る、ゆとりと濃密さをもった表情や生活空間を、どうぞご鑑賞下さい。

 今回の写真展では、孤児院の柵のあいだからのぞく子供たちの笑顔、ロシア革命から逃避してきたベンチで煙草をふかす男性、コウモリ傘をさしてロバにまたがる老人、干し物場の日本人主婦と立ち話をする中国人主婦のコントラスト、人力車・出店・人の賑う奉天城内、一日中喧騒をきわめる市場、ヨーロッパの雰囲気が漂うハルピンの聖堂、小綺麗なロシア人母娘とセーラー服姿の日本人女学生のスナップなど、満州の街と人々を映した作品約120点(全作品モノクロ)を展示します。

 

桑原 甲子雄(くわばら きねお)
1913年東京・下谷生まれる。市立二中(上野高校)卒。1948年より『アルス・カメラ』『サンケイ・カメラ』『カメラ芸術』『写真映像』『写真批評』誌の編集長をつとめ、現在にいたる。この間、広く写真評論にも携わる。著書に、「東京昭和十一年」「満州昭和十五年」「夢の街」「東京1934~1993」など多数。1975年日本写真協会年度賞、1991年同功労賞受賞。日本写真家協会理事。

 

タイトル

桑原甲子雄作品展「満州1940」

開催期間

1999年3月30日(火)~4月25日(日)

展示内容

孤児院の柵のあいだからのぞく子供たちの笑顔、ロシア革命から逃避してきたベンチで煙草をふかす男性、コウモリ傘をさしてロバにまたがる老人、干し物場の日本人主婦と立ち話をする中国人主婦のコントラスト、人力車・出店・人の賑う奉天城内など、満州の街と人々を映した作品約120点を展示。

展示点数

約120点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。