写真展

島内英佑作品展「吉野川 ’58~ ’59」

開催期間:1999年8月3日(火)1999年8月29日(日)

水上旅客機(徳島市吉野川橋下) 1958(昭和33)年

 JCIIフォトサロンでは、来る1999年8月3日(火)から8月29日(日)まで、島内英佑作品展「吉野川 ’58~ ’59」を開催します。

 高知県に生まれ、地元の伊与木川で遊びながら育った島内氏は、まだ日本大学芸術学部の学生だった1958(昭和33)年から1959(昭和34)年にかけて、卒業制作のテーマとして「吉野川」の撮影に取り組みます。吉野川は「坂東太郎(利根川)」「筑紫次郎(筑後川)」とともに「四国三郎」という一つの「人格」を与えられる程、人々は敬愛と郷愁をもって接していました。時には手のつけられない暴れ川でありながらも、川とその辺縁に息づく世界は生活の糧になり、豊かで雄大な流れはほとりに暮らす人々の拠り所でもあったのです。しかし高度経済成長による社会と自然の変化は、吉野川とその流域に生活する人々に対しても例外なく影響を及ぼしました。上流にはダムが建設され、道は舗装され、川を渡るのに利用されていた渡し舟はコンクリートの頑健な橋になり、子供たちの娯楽の一つであった路上での紙芝居は姿を消しつつありました。

 日本の原風景が近代化の波のなかに吞み込まれてゆく時期に撮影された氏の作品は、時として狂暴化する自然と共存していた時代の日本へと、さかのぼる旅であるとも言えるでしょう。

 今回の作品展では、当時を偲ぶ数々の写真をご観覧いただきます。猟犬と共にイノシシ狩りにいく男性、和紙の原料となるコウゾの皮剥ぎ作業、渡し舟で川を渡る小学生、蛇の目の傘をさしてダム近くの村を訪問する郵便配達人、夢中で紙芝居に見入る子供たち、吉野川と大阪・堺を往復する水上旅客機、当時東洋一を誇った吉野川橋など、古きよき時代の吉野川の姿を上流から河口へと辿り捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示します。

 

島内 英佑(しまうち えいすけ)
1937年高知県幡多郡佐賀町に生まれる。1955年日本大学芸術学部入学。卒業制作で「四国三郎ー吉野川ー」をテーマに取材する。1959年光文社写真部入社、のちにフリーとなる。日本、世界各地を取材し、数々のドキュメンタリー写真を発表。主な著書に「吉野川ふたむかし」「いとしの町ーとさ佐賀ー」など多数。

 

タイトル

島内英佑作品展「吉野川 ’58~ ’59」

開催期間

1999年8月3日(火)~8月29日(日)

展示内容

犬を連れ銃を持ってイノシシ狩りにいく男性、和紙の原料となるコウゾの皮剥ぎ、渡し舟上の渡し守と子供、蛇の目の傘に郵便物を背負いダム近くの村を訪問する郵便配達人、夢中で紙芝居に見入る子供たち、大阪・堺を往復する水上旅客機、当時東洋一を誇った吉野川橋など、古きよき時代の吉野川の姿を上流から河口へと辿り捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。