写真展

水越武作品展「私の穂高」

開催期間:2000年5月2日(火)2000年5月28日(日)
「雪煙」 前穂高 1987(昭和62)年12月

 JCIIフォトサロンでは、来る2000年5月2日(火)から5月28日(日)まで、水越武作品展「私の穂高」を開催します。

 近代登山発祥の地である北アルプス穂高連峰は、高度差の激しい稜線を形成し、氷河地帯や鋭い岩稜など、変化に富んだ美しい景観から日本を代表する山岳地帯といわれています。幼少の頃から自然と親しみ、数多くの登山を経験していた水越氏が写真を始めたのは27歳の頃です。穂高をすべての山の象徴と考え、人間の手に汚されていない太古の自然を写すため、年に200日以上も取材のために山に登り、いつ果てるとも知れない猛吹雪のなかでシャッターチャンスを待ち、ファインダーを通して純粋に山と対峙していたのです。

 片時として同じ表情を見せない穂高の姿は、山を知りつくした登山家としての眼と、芸術家としての感性に捉えられ、圧倒的な迫力と清らかな光を放ち続けています。それは青春期に情熱のすべてを傾けて山と対話を試みた者のみが獲得し得た、人間の手が及ぶべくもない大自然からの不可侵のメッセージなのです。

 今回の作品展では、霧のなか黒く浮かび上がる岩壁、山頂から天に向かって上る雪煙、凍りつき鋭く光る岩稜、吹きすさぶ風と雪と光が織りなす美しい風紋など、厳しくも、美しく清らかな穂高を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示します。

 

水越 武(みずこし たけし)
1938年愛知県豊橋市生まれ。時習館高校時代に初めて穂高に接する。東京農業大学中退後本格的に写真を撮り始め1972年に独立。主に山岳、自然写真を撮り現在に至る。マッキンレーを始めカラコルム、ヒマラヤ、中国の山などに数多く遠征。国内外で個展を開催。日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞、土門拳賞受賞。日本写真家協会会員。著書に「山の輪舞」「日本アルプスの花」「穂高 光と風」「森林列島」など多数。

 

タイトル

水越武作品展「私の穂高」

開催期間

2000年5月2日(火)~5月28日(日)

展示内容

霧のなか黒く浮かび上がる岩壁、山頂から天に向かって上る雪煙、凍りつき鋭く光る岩稜、吹きすさぶ風と雪と光が織りなす美しい風紋など、厳しくも美しく清らかな穂高を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。