写真展

池本喜巳作品展「近世店屋考」

開催期間:2000年5月30日(火)2000年7月2日(日)
盛田下駄店
鳥取県八頭郡 1987(昭和62)年

 JCIIフォトサロンでは、来る2000年5月30日(火)から7月2日(日)まで、池本喜巳作品展「近世店屋考」を開催します。 鳥取県に生まれ、植田正治氏の助手などを経て、歴史が色濃く残る山陰の情景にこだわり撮影してきた池本氏が、本格的に商店を撮りはじめたのは1983(昭和58)年頃からです。経済大国へと成長を遂げ、多くの企業や社会が大規模化していった日本にあって、個人が営む「店屋」に現代的な店舗にはない不思議な魅力を感じ、記録していきました。

 時代の流れに押され徐々に店屋本来の姿が失われていくなか、踏みとどまりかたくなに自己の生き方にこだわった店屋には、人間の意志が凝縮された空間として確かな存在感があったのです。人々の日常生活、店主のこだわり、職人の技術などが結びついて形成された、庶民文化の結晶ともいうべきさまざまな店屋の姿を、池本氏のやさしいまなざしから感じ取っていただきたいと思います。

 今回の作品展では、鳥取県で営業している店屋を中心にして、使い込まれた道具にかこまれ、主人独特のにおいがしみ込んでいる店屋の空間、技術と強い意志の塊のような職人たちの表情、歴史の深さを感じさせる山陰の町並みなど、失われつつある古き良き店屋と地域の姿を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示します。

 

池本 喜巳(いけもと よしみ)
1944年鳥取市生まれ。1967年日本写真専門学校卒業。萩原健写真スタジオを経て1970年鳥取市に443フォトスタジオを設立。1977年に植田正治氏の助手となり各国の写真展に参加。鳥取、山陰にこだわり作品づくりを続ける。
日本写真家協会会員、日本写真協会会員。第一回鳥取県写真家協会賞、鳥取市文化賞受賞。写真集に「鳥取県の道」「そでふれあうも」「大雲院祈りの造形」「池本喜巳作品集 鳥取百景」など。


タイトル

池本喜巳作品展「近世店屋考」

開催期間

2000年5月30日(火)~7月2日(日)

展示内容

鳥取県で営業している店屋を中心にして、使い込まれた道具にかこまれ、主人独特のにおいがしみ込んでいる店屋の空間、技術と強い意志の塊のような職人たちの表情、歴史の深さを感じさせる山陰の町並みなど、失われつつある古き良き店屋と地域の姿を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。