写真展

児島昭雄作品展「海の風土記」

開催期間:2000年8月1日(火)2000年9月3日(日)
函館・北洋船団出港 1973(昭和48)年
全国の港から集結した大船団が出漁許可証の
発行と同時にいっせいに出港する。
家族とは半年間の別れとなる。

 JCIIフォトサロンでは、来る2000年8月1日(火)から9月3日(日)まで、児島昭雄作品展「海の風土記」を開催します。 児島氏が海の風土をテーマに選んで撮り始めたのは1960年代のはじめ頃で、当時日本はすでに高度経済成長に向かってまい進していました。日本を取りまく海岸線の環境は急変し、地球約半周分にも及ぶ約26,500キロメートルの海岸線は次々と埋め立てられ、漁業は乱獲が進み、沿岸をめぐる自然環境は悪化の一途をたどりました。そして敬いの気持ちをもって自然と接していた漁民たちの伝統は資源を枯渇させまいとする思いとは逆に、急激に近代化の波にのみ込まれてゆきました。

 変貌する時代のなかで児島氏が捉えた、伝統と近代化のはざまに生きる人々の風景は、我々に限りない恩恵を与えてくれる海と人間の知恵や業が共鳴しあって生まれた、喜びと悲しみの物語です。

 今回の作品展では、全国の港から函館に集結した北洋大船団の出港と見送りの家族の姿、「くり舟」と呼ばれる伝統的な舟で漁をする老人、満艦飾の漁船で安全と豊漁を祈る盛大な大瀬神社御船祭り、山が海に迫る険しい磯で小舟をあやつり漁をする人々など、1960年代から70年代に記録された海とかかわる人間と風土を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示します。

 

児島 昭雄(こじま あきお)
1927年埼玉県生まれ。1949年東京写真工業専門学校(現・東京工芸大学)卒業。(株)新東宝映画撮影所にスチルカメラマンとして入社。リーダーズダイジェスト社、オリンパスカメラクラブ主幹、「オリンパスフォトグラフィー」編集長を経て、1964年フリーとなる。コマーシャル、ドキュメンタリー写真などを手がけるほか、技術面や人材育成でも幅広く活躍する。日本写真家協会会員、(社)日本広告写真家協会名誉会員、日本写真芸術学会評議員、JCIIフォトクリニック講師、NHK学園講師、日本写真学園校長。写真集・著書に「霊南坂教会」「祈りの風景」「十字架のある風景」「カメラ・写し方入門」「カメラ経済学」など多数。

 

タイトル

児島昭雄作品展「海の風土記」

開催期間

2000年8月1日(火)~9月3日(日)

展示内容

全国の港から函館に集結した北洋大船団の出港と見送りの家族の姿、「くり舟」と呼ばれる伝統的な舟で漁をする老人、満艦飾の漁船で安全と豊漁を祈る盛大な大瀬神社御船祭り、山が海に迫る険しい磯で小舟をあやつり漁をする人々など、海とかかわる人間と風土を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。