写真展

薗部澄作品展「失われた日本の風景 ―都市懐旧―」

開催期間:2001年2月27日(火)2001年4月1日(日)
東京都台東区浅草 六区 1960(昭和35)年

 JCIIフォトサロンでは、来る2001年2月27日(火)から4月1日(日)まで、薗部澄作品展「失われた日本の風景 ―都市懐旧―」を開催します。

 薗部氏は、第二次世界大戦に兵隊としてフィリピンの戦地に赴き、生死の瀬戸際でふるさとへの思いをつのらせていました。復員し目の当たりにした東京の姿は焼け野原と化しており、がくぜんとした気持ちに駆られながらも、生まれ育った隅田川のにおいを感じたとき、あらためて日本の風土への寄せる思いを強くしたそうです。それ以来薗部氏は、半世紀ものあいだ一貫して日本人の生活を撮りつづけたのです。
焦土から復興しつつあった都市には、人と人とのつながりがあり、生きることへの喜びが満ちあふれていました。しかしそうした心情は戦後の価値観の変化とともに急速に失われ、周囲の風景も大きく変貌していったのです。薗部氏が鮮明に捉えた昭和20年代から30年代の都市の姿は、かつて日常にあったなにげない風習が、かけがえのない人間の知恵であったという事実を私たちに突きつけています。当時を知る人々にとっては二度と戻らない懐かしい時代の記憶であり、また現代に生きる全ての人々にとって、21世紀を生きるヒントとして貴重な記録となることでしょう。

 今回の作品展では、昭和20年代から30年代の東京を中心に、空き地や駄菓子屋で遊ぶ子供たち、路地や井戸端で働く主婦たち、浅草や銀座など盛り場の風景、映画館や見世物小屋の賑い、さまざまな人が交錯する駅の風景など、日本各地の都市の風景を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示いたします。

 

薗部 澄(そのべ きよし)
1921年東京都生まれ。1943年東方社入社。1947年サン・ニュース・フォトス入社、『週刊サンニュース』を担当。1950年岩波映画製作所入社、『岩波写真文庫』担当。1957年岩波映画製作所を退社、フリーとなる。1968年ならびに1989年日本写真協会年度賞受賞。1994年「冬・日本海」「冬・北海道」で文化庁芸術選奨文部大臣賞を受賞。1996年逝去、享年75歳。著作に「北上川」「忘れえぬ戦後の日本」「日本の玩具」「ふるさと」「桜前線」など多数。

 

タイトル

薗部澄作品展「失われた日本の風景 ―都市懐旧―」

開催期間

2001年2月27日(火)~4月1日(日)

展示内容

 昭和20年代から30年代の東京を中心に、空き地や駄菓子屋で遊ぶ子供たち、路地や井戸端で働く主婦たち、浅草や銀座など盛り場の風景、映画館や見世物小屋の賑い、さまざまな人が交錯する駅の風景など、日本各地の都市の風景を捉えた作品約100点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。