写真展

桜井栄一作品展 「翠愁」

開催期間:2001年11月27日(火)2001年12月24日(月)
雷門秋陽 浅草 1979年
(カメラ:オリンパスOM2 ベス単レンズ付)

 JCIIフォトサロンでは、来る2001年11月27日(火)から12月24日(月)まで、桜井栄一作品展「翠愁」(すいしゅう)を開催します。

 今回は、一昨年開催した「郷愁」、昨年開催した「旅愁」にひき続き、三部作の完結編として桜井栄一氏の貴重なヴィンテージプリントの数々をご覧いただきます。

 桜井氏は、東京帝国大学工学部卒業後、高千穂製作所(現・オリンパス光学工業)に入社し、同社取締役を勤めるなど技術者、経営者として日本の写真界発展の為に尽力された方です。同時に、故中嶋謙吉氏が1928(昭和3)年に設立したモノクロームの軟調描写による表現を主眼としたグループ、光大(こうだい)派に所属され、写真家として写真史に残る名作を多く残されています。

 「自然に親しみ、自然と人間の生活とのふれあいの中に詩情を見出す」という自然観に基づいて写された風景は、淡い光と豊かなグラデーションで輝くように美しく、そしてどこまでも優しく描写されています。不思議な懐かしさに溢れた作品の数々は、ふとした瞬間に感じるデジャヴュのように、それぞれの想い出の中に在るいつか見た風景を蘇らせてくれるでしょう。写真的な視覚世界の追求と、被写体への深い愛情、鋭い感性によって表現された写真芸術の魅力を、ご覧になっていただきたいと思います。

 今回の作品展では、新宿御苑、明治神宮、調布、八王子など東京近郊を中心に、日本の四季折々の風景をソフトで美しい光で描写した、貴重なヴィンテージプリント約110点(全作品モノクロ)を展示します。

 

桜井 栄一(さくらい えいいち)
1909年群馬県高崎市生まれ。小学校の頃から写真に親しむ。1929年光大派・中嶋謙吉氏に師事。
1935年東京帝国大学工学部機械工学科卒業、高千穂製作所(現・オリンパス光学工業)入社。同社
専務取締役、オリンパス精機取締役社長などを歴任。1981年シカゴ美術館、ギルバートギャラリー、
1984年ニューヨーク・ウィットキンギャラリー、1985年シンシナティ・ギャラリー・イメージで個展を開催、写真家として世界的な評価を受ける。1998年12月逝去、享年89歳。1965年日本写真協会功労賞
受賞、1976年黄綬褒章受章、1982年勲四等瑞宝章受章。写真集に「郷愁」「旅愁」「翠愁」、著作に「フィルム面の諸問題」「ズイコー夜話」など。

 

タイトル

桜井栄一作品展「翠愁」

開催期間

2001年11月27日(火)~12月24日(月)

展示内容

新宿御苑、明治神宮、調布、八王子など東京とその近郊を中心に、日本の四季折々の風景を淡い光と階調豊かなグラデーションで美しく描写した貴重なヴィンテージプリント約110点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約110点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。