写真展

平井順光作品展「生まれ島 西表」

開催期間:2002年4月2日(火)2002年4月21日(日)
ミルク(ミロク菩薩)
祖納集落のミルク。祭の行列の準備。

 JCIIフォトサロンでは、来る2002年4月2日(火)から4月21日(日)まで、平井順光作品展「生まれ島 西表」を開催します。

 沖縄本島の南西、石垣島の西方約15キロに位置する西表島は、沖縄では本島に次いで大きい島で、山岳部がそのほとんどを占め、約90%以上が熱帯、亜熱帯の原生林に覆われています。「日本最後の秘境」といわれるジャングルには、イリオモテヤマネコやカンムリワシなどの珍しい動物や、マングローブの原生林などが生息し、貴重な動植物の宝庫として知られています。西表島で生まれ、豊かな自然と温かい島の人々にかこまれて育った平井氏は、カメラを買ったばかりの高校の頃にカメラで故郷・西表を写し、いつか『生まれ島 西表』を記録として残そうと考えました。沖縄本島や八重山諸島など所々でリゾート化が目立ちはじめ、島の形も自然も変わってゆくその前に、沖縄・西表の美しい自然や人々の生活、そして西表の心を写真というかたちで後世に伝えようと、あらゆる光景を写し撮っていったのです。平井氏が記録した作品の数々には、明るくさわやかな沖縄のイメージを超えた、島の風、光、匂い、優しさ、厳しさなど、血が通ったぬくもりがあります。それは、西表島に生まれ育ち、その風土を知りぬいている氏だからこそ表現できた深遠な世界の記録です。平井氏が何年もかけて集大成した、本物の沖縄・西表島の姿を、ご覧になっていただきたいと思います。

 今回の作品展では、マングローブの森、川、海、イリオモテヤマネコなどの珍しい島の動植物、水牛と行う農作業、海を渡る水牛車、ミルク(ミロク菩薩)と呼ばれる西表の祭りなど、西表島で生まれ育った平井氏が深く豊かな風土や暮らしをモノクロで捉え、集大成した作品約100点を展示します。

平井 順光(ひらい じゅんこう)
1938年八重山郡西表島生まれ。中学の頃まで西表で過ごし、高校3年ごろ手にした6×6カメラで本格的に写真を始める。フリー写真家となり、沖縄で広告、ドキュメンタリーなど様々な創作活動を展開している。主な写真集に、「生まれ島 西表」、「沖月花鳥」、「一期一会」など。主な受賞に、「沖展」沖展賞、「那覇市観光写真ポスター展」最優秀賞、「ニ科会(東京中央展)」入選、「沖縄写真連盟写真コンテスト」金賞、「日本美術選賞」、「アートワールド賞」(フランス)、「エトワールド賞(サロン・ド・パリ展)」、「新構造展・写真部大賞」など。写真展多数開催。現在、日本写真芸術学会会員、日本写真家協会会員、日本写真作家協会会員、日本写真協会会員、沖縄県芸術祭(写真部)審査員、サロン・ド・パリ会員、新構造展(写真部)審査員。

タイトル

平井順光作品展「生まれ島 西表」

開催期間

2002年4月2日(火)~4月21日(日)

展示内容

マングローブの森、川、海、イリオモテヤマネコなど島の動植物、水牛と行う農作業や海を渡る水牛車、ミルク(ミロク菩薩)と呼ばれる西表の祭りなど、西表島で生まれ育った平井氏が島の深く豊かな風土や暮らしをモノクロで捉え、集大成した作品約100点(全てモノクロ)を展示。

展示点数

約100点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。