写真展

中田和昭作品展「遥かなる佃」

開催期間:2006年7月4日(火)2006年7月30日(日)
昭和39年3月 佃島渡船
(c)nakada kazuaki

 JCIIフォトサロンでは、来る2006年7月4日(火)から7月30日(日)まで、中田和昭作品展「遥かなる佃」を開催いたします。

 中央区佃1丁目、都心の銀座からわずか2.6キロ、隅田川を渡った目と鼻の先に、佃島の地名で知られる約180メートル四方の場所があります。震災や戦災にも焼けずに残ったので、古い下町の家並みを残している数少ない貴重な場所だといわれています。

 佃島の人々の先祖は、徳川家康が江戸入城とともに摂津(大阪)の佃村から招致された森孫右衛門ら34人の漁師で、大阪夏の陣の戦いの時に、家康の軍事に協力した功績で、石川島の南に続く百間四方の干潟を拝領して築きあげた、というのが明らかな歴史です。

 今ではもう知っている人も少なくなってしまいましたが、昭和39年8月27日に佃大橋が完成するまでは、佃島と対岸の明石町を結ぶ渡船がありました。佃島渡船は、通勤通学はもとより銀座方面へ買物に出る人達の重要な足であり、同時に隣接した石川島造船所や、周辺の工場に通う人達の重要な交通手段でもありました。渡船は古い東京の下町に残る詩情あふれる風景のひとつでした。

 中田氏は写真の本質は記録であり、あくまでもドキュメンタリーであるという信念のもとに作品を発表してきました。佃島を訪れると、そこには「路地裏の近所づきあい」があり、昔ながらの下町の佇まいを残していることが氏の幼少の頃の記憶と重なり、強く興味を抱くようになります。それ以来、40年以上にわたり、東京の下町を撮り続けて来ました。氏は「その時代の記録を残して行く事は写真家の責任」だと言われます。「見る人がその時代に立ち帰り思い返して、感動を甦らせることが出来る記録としての重厚さと、見ても楽しい作品としての価値がある内容が大切」と考え、佃島の作品群を写真集としてまとめられました。

 今回の作品展では写真集『遥かなる佃』の中から、隅田川を渡る渡船のシルエット、渡船から自転車を押して降り立つ人々、漁の網干し場にはためく洗濯物の万艦旗、買物籠を提げて家路を急ぐ人、ふんどし姿で銭湯に向かう老人、住吉神社大祭の日の路地裏の風景、揃いの半纏をまとい家々を巡る正月の獅子舞の人たちなど、20~40年前に撮影した佃島の写真、約70点(全作品モノクロ)を展示します。

 

中田 和昭 (なかだ かずあき)
1931年 東京生まれ。1991年3月まで報道カメラマンとして時事通信社写真部に勤務。カメラ毎日やアサヒカメラなどのコンテストで受賞を重ね、写真家として活動するようになる。現在、日本写真作家協会、日本写真協会会員。JCIIフォトクリニック講師、中田写真塾塾長。主な写真展は、「町姿」(1978年 ミノルタフォトスペース)、「東京人間模様」(1982年 ニコンサロン)、「ある日の風貌」(1985年 ミノルタフォトスペース)、「海を渡れば―人間模様」(1994年 ミノルタフォトスペース)、「ポルトガル見聞緑」(2000年 ミノルタフォトスペース)、他。主な著書・写真集に、『海を渡れば―人間模様』(1994年)、『あいうえお』(2003年)、『遥かなる佃』(2005年)がある。

 

タイトル

中田和昭作品展「遥かなる佃」

開催期間

2006年7月4日(火)~7月30日(日)

展示内容

今回の作品展では写真集『遥かなる佃』の中から、隅田川を渡る渡船のシルエット、渡船
から自転車を押して降り立つ人々、漁の網干し場にはためく洗濯物の万艦旗、買物籠を提げ
て家路を急ぐ人、ふんどし姿で銭湯に向かう老人、住吉神社大祭の日の路地裏の風景、揃い
の半纏をまとい家々を巡る正月の獅子舞の人たちなど、20~40年前に撮影した佃島の写
真、約70点(全作品モノクロ)を展示します。

展示点数

約70点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。