写真展

濱谷浩作品展「市の音・街のさざめき 1930年代・東京」

開催期間:2011年4月26日(火)2011年5月29日(日)
(c) 濱谷浩

 JCIIフォトサロンでは、来る2011年4月26日(火)~5月29日(日)まで、濱谷浩作品展「市の音・街のさざめき 1930年代・東京」を開催いたします。

 濱谷浩は、1915年東京市下谷区(現在の台東区)に生まれ、15歳の時、父の知人からブローニー判ハンドカメラを贈られ写真を始めました。次兄は、養子にでた写真評論家の田中雅夫、弟は写真家の濱谷了一。そして隣家には幼馴染の桑原甲子雄という後年写真に共に関わる人たちの中で育ちます。18歳の時オリエンタル写真工業に入社し、街での風俗撮影の名手と謳われる渡辺義雄と出会います。世界的なフォトジャーナリスト集団、マグナム・フォトにアジア人として初めて寄稿写真家となったり、ドイツの写真史家フリッツ・グルーバーにより「今世紀の偉大な写真家たち」の35人のうちの1人に選ばれたりと、国際的に高い評価を得ました。

 今回は、「市の音・街のさざめき 1930年代・東京」と題して、1930年代の東京を写した主として未発表の作品群をご覧いただきます。濱谷がライカを手に入れた1935年頃から、のちに新潟県桑取谷の農耕儀礼を撮影しだす前の25才までの1930年代をまとめたものです。浅草・歳の市、世田谷・ボロ市、葛飾八幡農具市、行商人・看板と4つのテーマに分け、濱谷の原点とも言えるスナップを公開いたします。

 のちの濱谷写真とは違い、東京の町並みや看板や人々の生活など、当時は当たり前だった風景と下町風俗を瑞々しい感性で切りとっています。その代表作『雪国』や『裏日本』などと同じ視線で東京の街を捉えているように感じます。どこであろうと濱谷の感覚は変わることなく、その土地の人々がその地の風俗のなかで暮らしていた時代を切りぬいたスナップを通して、人々の生活基盤を窺い知ることができます。

 濱谷は「写真は芸術にあらず」に共感し、記録写真を志向していたといいます。23歳の時には土門拳らとともに青年報道写真家協会を結成していました。写真は記録のためと言い切るジャーナリストそのものの考えを持っていたからこそ、その後ジャーナリズムに傾倒し国内外のさまざまな土地を取材し渡り歩いて活躍したのでしょう。

 時間が過ぎるとともに変貌していく人間や街の様を記録し留めておきたいと願った、濱谷浩の写真家としての原点を垣間見ることができるのではないでしょうか。

 

濱谷浩(はまや ひろし)
1915-1999。東京市生まれ。1933年にオリエンタル写真工業へ入社。1937年に銀スタジオを開設し、1939年より新潟県桑取谷の生活を撮影。1941年東方社に入社し、翌年退社。1943年に太平洋通信社へ入社。戦後はフリーランスとして活躍し、1960年マグナム・フォトに参加。風土と暮らしのかかわりから、民俗の根源を探り人間を見つめた。

主な写真集
1956年 「雪国」毎日新聞社,1957年 「裏日本」新潮社,1958年 「見てきた中国」河出書房新社,1964年 「日本列島」平凡社,1971年 「AMERICAN AMERICA」河出書房新社,1981年 「生の貌」 「地の貌」岩波書店,1991年 「写真集 私」湘南文庫  など多数。

 

タイトル

濱谷浩作品展「市の音・街のさざめき 1930年代・東京」

開催期間

2011年4月26日(火)~5月29日(日)

展示内容

浅草・歳の市、世田谷・ボロ市、葛飾八幡農具市、行商人・看板と4つのテーマに分けた、1930年代の東京を写した未発表の作品群をご覧いただく。
東京の町並みや看板や人々の生活など、当時は当たり前だった風景と下町風俗を瑞々しい視点で切りとっている。その土地の人々がその地の風俗のなかで暮らしていた時代を切りぬいたスナップを通して、人々の生活基盤を窺い知ることができる。
時間が過ぎるとともに変貌していく人間や街の様を記録し留めておきたいと願った、濱谷浩の写真家としての原点を垣間見ることができる作品72点(全作品モノクロ)を展示する。

展示点数

72点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル 交通機関
  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」 半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。