写真展

雑賀 進作品展「慕情の調べ」

開催期間:2011年5月31日(火)2011年6月26日(日)
緑陰コーラス (c)雑賀 進

 JCIIフォトサロンでは、来る2011年5月31日(火)~6月26日(日)まで、雑賀進作品展「慕情の調べ」を開催いたします。

 雑賀氏は、印象派の絵画にも似たやわらかな描写を特徴とする「ベス単派」として、昭和初期から平成まで長い間活躍した作家です。ベス単派は、モノクロームの軟調描写による表現を主眼とし、その根底には「自然に親しみ、自然を楽しみながら、自然と人間の触れ合いの中に詩情を求める」という思想が脈づいています。氏は、後に季刊写真誌『光大』を仲間と創刊、自らその編集を担当しました。

 今回は、「慕情の調べ」と題して、上野を中心に、浅草界隈や武蔵野など東京をテーマに1970年代以降に制作されたオリジナルプリントをご覧いただきます。

 「ベス単派」は自然と人間の触れ合いの中に詩情を求めたことで知られています。長年作品を創り続けた雑賀氏は、「『自然』は必ずしも田園の中だけにあるのではなく、都会の中にでもあると思えてくる。時を経て、雨風をしのぐうち人間のつくったものを一種の『自然』として眺めるようになった」と、東京の自然をも、親しみ、楽しみながら見つめ直しました。住む街への思いがこもった作品には温かな情緒が満ちて、書物や文学を愛した雑賀氏の人柄をも感じさせます。作家自身の手でプリントされた作品は、レンズの特徴を生かしたやわらかい調子が際立ち、大正初期以来のアマチュア写真に息づく絵画的芸術写真の美しさが一層浮かび上がります。

 都会のやわらかな光と身近なものを愛おしむ心を余すことなく写し出し、雑賀氏自身が温かな魅力に溢れていたことがうかがえます。

雑賀進(さいが すすむ)
1904年、鳥取県会見町高姫に生まれる。長じて鉄道省に勤務し、1940年に東京へ移って株式会社鉄道日本社を創立。1933年、中嶋謙吉主宰の写真雑誌『芸術写真研究』に参加し「ベス単派」として作品を制作。中島の体調不良で同誌廃刊後の1972年に写真季刊誌『光大』創刊同人となり、後に主幹となる。著書は、随筆集『ふるさとのうた』、小説『内田百聞』ほか。2007年、逝去。

 

タイトル

雑賀進作品展「慕情の調べ」

開催期間

2011年5月31日(火)~6月26日(日)

展示内容

上野を中心に、浅草界隈や武蔵野など東京をテーマに1970年代以降に制作されたオリジナルプリントをご覧いただく。
作家自身の手でプリントされた作品は、レンズの特徴を生かしたやわらかい調子が際立ち、大正初期以来のアマチュア写真に息づく絵画的芸術写真の美しさが一層浮かび上がる。
印象派の絵画にも似たやわらかな光と身近なものを愛おしむ心を余すことなく写し出した作品約70点(全作品モノクロ)を展示する。

展示点数

約70点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

 

 

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル 交通機関
  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」 半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。