写真展

中田 健造 作品展「―青函トンネル風雪20年―男たちの海峡」

開催期間:2012年7月3日(火)2012年7月29日(日)
© 中田 健造

 JCIIフォトサロンでは、来る2012年7月3日(火)~7月29日(日)まで、中田健造作品展「―青函トンネル風雪20年― 男たちの海峡」を開催いたします。 

 中田氏は、1940年に石川県に生まれます。1964年に専修大学法学部法律学科を卒業し、建築資材などを扱う商事会社の営業として働いたという異色の経歴の持主です。自分の仕事に限界を感じ、働きながら夜は東京写真専門学校報道科に通い、卒業後そのまま学校に専任講師として残りました。写真一筋でいく決心がつき、会社を辞めた後は、13年もの間青函トンネルを撮り続けながら、写真教育に従事し続けています。

 今回の作品展では、「―青函トンネル風雪20年―男たちの海峡」と題して、津軽海峡の海底工事で地質と水との闘いに汗した男たちの作品群をご覧いただきます。

 青函トンネル構想が計画されたのは戦前のことでした。かつて、青森駅と函館駅とを結ぶ鉄道連絡船として国鉄により青函連絡船が運航されていました。しかし、1954年に航路開設以来、未曾有の大惨事となった洞爺丸他4隻の事故など、航路の安全が脅かされる事態が相次いで発生したのです。この事故をきっかけとして、太平洋戦争前からあった本州と北海道をトンネルで結ぶ構想が急速に具体化し、船舶運送の代用手段として長期間の工期と巨額の工費を費やして建設されることとなりました。当時世界最長の海底トンネルは、昭和63年3月13日に開業しました。

 氏が青函トンネルの工事現場に初めておもむいたのは、1973年8月のことでした。きっかけは鉄道建設公団写真部での指導の際、トンネルの話がでて、行ってみたい、と言ったら便宜を図ってくれたことが始まりだったそうです。ごく軽い気持ちと興味からその場に立った氏は、強い衝撃を受けたと言います。実際の現場のイメージが想像とかけ離れていて、その事実を前に激しい感動を覚えたということや、海面下240mの斜坑底で働く男たちの姿に魅せられ、海底で砂塵と泥にまみれ汗だくで機械と格闘している男の世界を、坑内の電灯光だけという悪条件の中で撮り続けました。

 講師を務める学校の春・夏休みを利用して、トンネルを掘る男たちと一緒に朝の7時半に入坑し、湿度100%の掘り進めている先端で撮影を続ける生活が13年間続きました。初めの頃は現場監督と一緒でなければトンネル内を歩けなかったのが、3年も経つと自由に歩き回れるようになったそうです。2,3mずつダイナマイトで爆破し少しずつ海底を掘り進める気の遠くなるような作業の様子を、氏は寄り添うように仲間として全てを活写しています。

海水や土砂にまみれ、暗闇で飛び散る粉塵の中浮かび上がる男たちのポートレートは迫力を持って見る人の心を打ちます。トンネル延長が53,85kmのうち海底部分23,30kmの青森北海道間をトンネルで繋ぐという大規模な工事を写した、男たちの夢とロマンが溢れる作品群です。


中田 健造 (なかだ けんぞう)
昭和15年 石川県白山市八田町(旧松任市)生まれ
昭和45年 東京写真専門学校報道写真科卒業(2部)
昭和45年 (専)東京ビジュアルアーツ(旧東京写真専門学校)専任講師
平成14年 (専)東京ビジュアルアーツ 定年退職・非常勤講師
平成20年 東京都都立八王子桑志高等学校 非常勤講師  現在に至る。
日本写真芸術学会会員。
【写真経歴】昭和58年 写真展「男の海峡」 小西六ギャラリー
写真展「男の海峡」 青森五拾壱番館ギャラリー
昭和60年 写真展「男の海峡Ⅱ」 小西六ギャラリー
昭和63年 写真集出版『男たちの海峡』  (株)光村原色印刷所出版

タイトル

中田健造作品展「―青函トンネル風雪20年― 男たちの海峡」

開催期間

2012年7月3日(火)~7月29日(日)

展示内容

「―青函トンネル風雪20年―男たちの海峡」と題し、津軽海峡の海底工事で地質と水との闘いに汗した男たちの作品群をご覧いただく。
海面下240mの斜坑底で働く男たちの姿に魅せられ、海底で砂塵と泥にまみれ汗だくで機械と格闘している男の世界を、坑内の電灯光だけという悪条件の中13年間撮り続けた。ダイナマイトで爆破し少しずつ海底を掘り進める気の遠くなるような作業の様子を、氏は寄り添うように仲間として全てを活写している。
海水や土砂にまみれ、暗闇で飛び散る粉塵の中浮かび上がる男たちのポートレートは迫力を持って見る人の心を打つ。トンネル延長が53,85kmのうち海底部分23,30kmの青森北海道間をトンネルで繋ぐという大規模な工事を写した、男たちの夢とロマンが溢れる作品約80点(全作品モノクロ)を展示する。

展示点数

約80点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。