写真展

~幕末・明治の写真展~ フェリーチェ・ベアトが見た日本 Part2

開催期間:2014年7月29日(火)2014年8月31日(日)
「薩摩藩士 Group of samurai of the Satsuma Clan.」 
慶応4年頃(c1868) 鶏卵紙 手彩色

 JCIIフォトサロンでは、古写真シリーズの28回目として、来る2014年7月29日(火)から8月31日(日)まで、「~幕末・明治の写真展~ フェリーチェ・ベアトが見た日本 Part2」を開催いたします。

 フェリーチェ・ベアト(Felice Beato)は1832年にイタリアのヴェネツィアで生まれ、1844年からコンスタンティノープル(現・イスタンブール)で育ち、義理の兄弟の写真家・ジェームス・ロバートソンから写真技術を学んだと言われています。クリミア戦争、第一次インド独立戦争、第二次アヘン戦争などの戦跡を撮影し、中国で画家のチャールズ・ワーグマンと知り合ったベアトは、一足先に来日していたワーグマンを頼って文久3年(1863)に来日し、明治17年(1884)まで約20年間日本に滞在しました。

 当時の外国人は自由に日本国内を撮影することは難しかったため、開港地の横浜や長崎での撮影が多かったのですが、ベアトは来日した使節団などに同行して日本各地をまわることができ、風景だけでなくさまざまな階層や職業の人々の風俗も撮影しました。彼のように長期にわたって日本に滞在し、数多くの写真を残した写真家はほとんどおらず、彼の確かな技術による鮮明な画像の大判写真は、当時の日本の様子を現在に伝えてくれる貴重な資料でもあります。また、この中には、ベアトと親交があったワーグマンをはじめ、画家のルサンや旅行家のロングフェローに関わる写真もあるため、彼らが残した記述によってベアトの日本での行動を部分的に知ることができました。

 昨年8月に開催した「フェリーチェ・ベアトが見た日本Part1」では、日本各地の風景写真を中心にご覧いただきましたが、後編の今回は当館所蔵のベアト作品の中から、当時の日本人の日常生活や職業などを写した風俗写真を中心に、約100点を展示いたします。幕末から明治初期にかけて撮影されたこれらの写真には、初めて訪れた日本でベアトの目に映った驚きや感動、そして親しみまでもが表現されているかのような作品が数多くあります。

 例えば、美しい女性がキセルを持って長火鉢の横に座っている写真の台紙に「Native mode of sitting.」と記されているのは、おそらく、床に直に座る習慣が西洋人のベアトには不思議に見えたからだと思われます。また、攘夷事件の犯人の処刑の様子や罪人の取り調べの様子などをスタジオで日本人に演じさせ、そのやり方を再現している写真からは、ベアトが、自らが目にしたものを可能な限り写真に残しているかのような印象を受けます。

 この他、生麦事件の現場、イギリス軍人二人が殺害された鎌倉事件、四ヶ国艦隊との戦争後の下関砲台など、ベアトが報道写真家としての手腕を発揮した作品も展示いたします。


フェリーチェ・ベアト (Felice Beato)

1832年イタリア・ヴェネツィア生まれと言われる(諸説あり)。1844年からコンスタンティノープル(現・イスタンブール)にて育つ。文久3年(1863)に来日し、横浜の居留地に写真館を開業。日本各地の風景や、人々の風俗を多数撮影した。明治10年(1877)に写真館をスティルフリード&アンダーソンに売却。明治17年(1884)に日本を離れ、アフリカやビルマに滞在。1909年1月29日、フィレンツェにて逝去。


タイトル

~幕末・明治の写真展~ 「フェリーチェ・ベアトが見た日本 Part2」

開催期間

2014年7月29日(火)~8月31日(日)

展示内容

フェリーチェ・ベアト(Felice Beato)は1832年にイタリアのヴェネツィアで生まれ、1844年からコンスタンティノープル(現・イスタンブール)で育ち、義理の兄弟の写真家・ジェームス・ロバートソンから写真技術を学んだと言われている。
クリミア戦争、第一次インド独立戦争、第二次アヘン戦争などの戦跡を撮影し、文久3年(1863)に来日。
明治17年(1884)まで約20年間日本に滞在して、日本各地の風景や人々の風俗を撮影した。彼のように長期にわたって日本に滞在し、数多くの写真を残した写真家はほとんどおらず、彼の確かな技術による鮮明な画像の大判写真は、幕末の日本の様子を現在に伝えてくれる貴重な資料でもある。
今回は当館所蔵のベアト作品の中から後編として、さまざまな階層や職業の人々の風俗を写した写真を中心に、生麦事件の現場、イギリス軍人二人が殺害された鎌倉事件、四ヶ国艦隊との戦争後の下関砲台などの報道写真的な作品を合わせた約90点を展示。

展示点数

約90点

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(ただし、祝日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。