写真展

秋山武雄 作品展 「1957-2009 築地・豊洲」

開催期間:2016年11月1日(火)2016年11月27日(日)

築地 1966.3.14 (C)秋山武雄

築地 1964.9.26 (C)秋山武雄

 JCIIフォトサロンでは、来る2016年11月1日(火)から11月27日(日)まで、秋山武雄作品展「1957-2009 築地・豊洲」を開催いたします。

 東京・浅草橋で明治から続く洋食屋「一新亭」を営む秋山氏は、15歳の頃に写真の魅力にとりつかれて以来、家業の合間を縫って東京下町を中心に撮影を続けてきました。自らをアマチュアカメラマンと称し、古き良き昭和の下町の風景とそこで生活する人々を写した作品は、これまでに数々の賞を受賞し、2011年からは毎週木曜日、読売新聞の朝刊に「秋山武雄の懐かし写真館」として写真とエピソードを交えた記事を連載し、海外でも写真展が開催されるなど、高い評価を受けています。

 本展では、1957年から2009年の間に撮影した築地と豊洲の2つの地域の風景、人々をとらえた作品をご覧いただきます。

 1935年に開場した築地市場は、日本最大の魚市場として新鮮な水産物を全国各地に届けてきました。豊洲は関東大震災(1923年)の瓦礫処理でできた埋立地で工業地域として発展し、現在は再開発が進んで、高層マンションや商業施設が立ち並ぶ近代的な町並みへと変貌を遂げています。秋山氏は、2つの地域をほぼ同時期に通いながら撮影を重ねてきました。

 木桶に詰められた新鮮な魚、競りに活気づく人々、広大な更地と建ち並ぶ工場群、舗装されていない道路を歩く子供たちの姿など、今では見ることのできない当時の市場や生活の様子が、氏の温かみのあるまなざしによって写しとめられています。時代の移り変わりと共に東京の景観は瞬く間に変わり、建物の老朽化などの理由により魚市場の豊洲移転が予定されています。

 半世紀以上にわたって東京の町並みや人々の営みにカメラを向けてきた秋山氏だからこそとらえることのできた、昭和の貴重な記録となる作品は、私たちに過ぎ去った時代を振り返る機会を与えてくれます。

作品展にともない、会期中の11月19日(土)に 秋山 武雄 講演会「1957-2009 築地・豊洲」を語る を開催致します。是非ご参加ください!

秋山 武雄(あきやま たけお)
1937年、東京下町浅草橋生まれ。1954年、千葉県浦安町(現・浦安市)を撮り始める。1958年、NHKテレビ懸賞写真コンテストで全国1位となりテレビ出演し、木村伊兵衛氏と対談する。1963年、写真仲間と写真集団「むぎ」を作り代表となる。NHKテレビ、民放テレビ、雑誌などで古き良き東京の写真を多数発表。2011年より読売新聞にて「秋山武雄の懐かし写真館」連載中。2013年よりJCIIフォトクリニック講師を務める。写真集団むぎ代表、ニッコールクラブ会員、ニッコールクラブ浅草支部長。主な受賞に、アサヒカメラ誌年度賞(1979年、1981年)、日本カメラ誌年度賞(1985年)、読売写真大賞(1989年)、第18回土門拳文化賞・奨励賞(2012年)がある。

[主な写真展]
◆1982年 千葉県浦安町が市制になり市文化会館において記念展「浦安、海と川のある町 の詩」開催
◆1988年 新宿ニコンサロンにて「スチール下町人物歳時記」開催
◆1999年 新宿ニコンサロンにて「二十一世紀への静かなメッセージ 昭和二十八年~四十二年『わたしの東京』物語」開催、同名の写真集を出版
◆2001年 銀座ニコンサロンにて「『浦安』青べかの消えた街の詩 17歳からの視点」開催、同名の写真集を出版
◆2011年 銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロンにて「昭和三十年代 瞼、閉じれば東京セピア」開催、同名の写真集を出版
◆2012年 JCIIフォトサロンにて「―東京スカイツリーから見えた―昭和の街角―」開催
◆2013年 JCIIフォトサロンにて「青べかの消えた街―1954~1969・浦安―」開催
◆2014年 THE TASHKENT HOUSE OF PHOTOGRAPHY(ウズベキスタン)にて写真展「昭和の街角」開催 そのほかグループ展多数開催


タイトル

秋山 武雄 作品展「1957-2009 築地・豊洲」

開催期間

2016年11月1日(火)~11月27日(日)

展示内容

「1957-2009 築地・豊洲」と題し、1957年から2009年の間に撮影した築地と豊洲の2つの地域の風景、人々をとらえた作品をご覧いただく。
木桶に詰められた新鮮な魚、競りに活気づく人々、広大な更地と建ち並ぶ工場群、舗装されていない道路を歩く子供たちの姿など、今では見ることのできない当時の市場や生活の様子が、氏の温かみのあるまなざしによって写しとめられている。
半世紀以上にわたって東京の町並みや人々の営みにカメラを向けてきた秋山氏だからこそとらえることのできた、昭和の貴重な記録となる作品約80点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約80点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 – 半蔵門 – 日比谷 – 銀座四 – 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 – 東京女子医大前 – 四谷駅前 – 半蔵門 – 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。