写真展

鈴木龍一郎 作品展 寓話/RyUlysses(リュリシーズ)

開催期間:2019年5月8日(水)2019年6月2日(日)
寓話/1973.11 岡山倉敷 カラスと看板

寓話/1973.11 岡山倉敷 カラスと看板
リュリシーズ/2004.7 テンプルバー

リュリシーズ/2004.7 テンプルバー

 JCIIフォトサロンでは、来る2019年5月8日(水)から6月2日(日)まで、「鈴木龍一郎作品展 寓話/RyUlysses(リュリシーズ)」を開催いたします。 

 鈴木龍一郎氏は、大学卒業後にフリーランスの写真家となり、アジア各国や欧米の旅で撮影を続けて、1975年に「聖印度行」で太陽賞、2008年に写真集『オデッセイ』で日本写真協会賞、2010年に写真集『リュリシーズ』で土門拳賞を受賞し、現在も精力的に作品制作に取り組んでいます。 

 本展では、1970年代に日本国内で撮影した「寓話」(『オデッセイ』より)と、2000年代にアイルランドの首都ダブリンで撮影した「リュリシーズ」より選定した作品(すべてモノクロ)をご覧いただきます。 

 「寓話」は、6×6cmフォーマットのカメラを使って撮影されており、鈴木氏は「正方形の小さなファインダーを覗きながら夢を見ている感覚があり、フィルムを現像すると確たる一瞬の現実空間が記録されていて、常にその落差に驚かされた」といいます。大きな仮面を被って遊ぶ子ども、たそがれ時の看板に止まるカラスなど、日常に潜む幻惑が一編の詩のように浮かび上がります。 

 「リュリシーズ」は、24×65mmパノラマサイズで撮影されています。ジェイムズ・ジョイスの小説『ユリシーズ』の影を追い、ダブリン市街で過去と現在、生と死の境界を記録して歩きました。海岸、路地、ダブリンの人びと、彫像などをとらえた作品は、静謐さの中に惑乱と陶酔が香るようです。ジョイスが多彩な文体と綿密な構成で魂の彷徨を描いたように、錯綜する視線をパノラマで表現し、自らの新たな可能性を開いた作品です。タイトルが作者の名前「リュウイチロウ」と『ユリシーズ』をかけた言葉遊びからつけられたのも、ジョイスへのリスペクトからでしょう。 

 初期の撮影である「寓話」と最近のシリーズである「リュリシーズ」を合わせてご覧いただくことで、現実と夢幻が交錯する迷宮をさまよい続ける鈴木氏の作品世界をより深く感じていただけることでしょう。


鈴木 龍一郎(すずき りゅういちろう)

1942年東京生まれ。早稲田大学入学後、写真部に在籍。1966年卒業後、フリーランスの写真家となり活動を始める。20代半ば、長期の印度放浪を経て初の個展を開催し、その後アジア各国やアメリカ、スペイン、アイルランドなど旅を主題に撮影を続ける。現在、日常の断片をデジタルカメラで捕捉し、新たな表現の獲得を目指して撮影している。2014-17年、土門拳賞選考委員を務める。日本写真家協会会員。

写真展 
1971年 「インド無限行」(銀座ニコンサロン) 
1992年 「彼岸の街」(銀座ニコンサロン) 
1993年 「MOGUS わが友モーガス 」(プランタン銀座) 
1996年 「ドルックの旅〈シンガポール〉」(銀座・大阪ニコンサロン) 
1998年 「ドルックの旅〈上海〉」(銀座ニコンサロン) 
1999年 「オシアンの風・アイルランド」(エグザイルギャラリー) 
2005年 「エリンの大地・アイルランド」(エグザイルギャラリー) 
2009年 「リュリシーズ RyUlysses」(銀座ニコンサロン) 
2010年 「リュリシーズ RyUlysses」(銀座・大阪ニコンサロン) 
2010年 「リュリシーズ RyUlysses」(土門拳記念館) 

受賞歴 
1975年 第12回太陽賞「聖印度行」 
2008年 日本写真協会賞年度賞 写真集『オデッセイ Odyssey』 
2010年 第29回土門拳賞 写真集『リュリシーズ RyUlysses』

写真集  
1993年 『MOGUS わが友モーガス』(文/C.W.ニコル)小学館 
2007年 『オデッセイOdyssey』平凡社 
2008年 『ドルックDruk』平凡社 
2009年 『リュリシーズ RyUlysses』平凡社


タイトル

鈴木龍一郎作品展 寓話/RyUlysses(リュリシーズ)

開催期間

2019年5月8日(水)~6月2(日)

展示内容

1970年代に6×6でとらえた「寓話」、2000年代にパノラマでとらえた「リュリシーズ」。静謐なモノクロームの中に、日常に潜む幻惑や陶酔が一編の詩のように浮かび上がる。初期と最近のシリーズを合わせ見ることで、現実と夢幻が交錯する迷宮をさまよい続ける作者の表現世界が浮かび上がる。

展示点数

46点 (「寓話」9点、「リュリシーズ」37点。全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。