写真展

富山治夫 作品展 「佐渡島」

開催期間:2019年10月1日(火)2019年10月27日(日)
大謀網(だいぼうあみ) 真野町西三川
©︎Haruo Tomiyama Archives

 JCIIフォトサロンでは、来る2019年10月1日(火)から10月27日(日)まで、富山治夫作品展「佐渡島」を開催します。

 富山治夫(1935-2016)は、1964年に『朝日ジャーナル』連載の「現代語感」で鮮烈なデビューを果たし、その後、約40年間にわたって常に社会の事象を象徴的にとらえる鋭い作品を発表し続けました。
本展では、1976年から『日本カメラ』『アサヒカメラ』『アサヒグラフ』『世界』に発表した作品を中心に構成された写真集『佐渡島』(1979年刊)より、65点(すべてモノクロ)をご覧いただきます。

 新潟県西部に位置する佐渡島の文化は、「日本の縮図」と言われています。奈良時代に貴族や知識人の流刑地となったことで伝えられた貴族文化、江戸時代に鉱山の発展により奉行や役人が持ち込んだ武家文化、日本海航路の寄港地として商人や船乗りが運び込んだ町人文化が融合し、島に定着し、代々の島人により守られてきました。

 富山氏は、1967年に初めて佐渡島を訪れて以降、島で行われる様々な祭りや四季の風情に魅了され、後に“第二の故郷”と語るほどに通って撮影を行いました。雪に埋もれ春を待つ仏像、繊細で優美な平安初期に作られた薬師如来坐像、江戸時代から続く能楽、佐渡三大祭のうちのひとつである小木祭の「おけさ流し」、ワカメ採りをするタライ舟、角隠しの花嫁が受ける「一膳めし」など、島の文化と生活が写し込まれています。

 対象を正確に写しだすフォトジャーナリストとしての客観的な視点が、佐渡島の伝承芸能や風習を余すところなくとらえています。


富山治夫(とみやま はるお) 1935 – 2016
1935年、東京・神田に生まれる。『女性自身』誌、朝日新聞出版写真部の嘱託カメラマンとして活躍し、1964年から『朝日ジャーナル』誌の連載「現代語感」の写真を分担。1966年よりフリー。2012年、旭日小綬章を受章。2016年、肺がんのため逝去。享年81。

[主な写真展]
1978年「JAPAN TODAY現代語感」インターナショナル・センター・オブ・フォトグラフィー(ニューヨーク)、1999年「現代語感1961-1999」中国美術館(北京)、2002年「禅修行」和光(銀座) など

[主な写真集]
『現代語感』(中央公論社、1971年)、『佐渡島』(朝日新聞社、1979年)、『京劇』(全2巻、平凡社、1980年)、『禅修行』(曹洞宗出版部、2002年)、『現代語感 OUR DAY』(講談社、2004年) など

[主な受賞歴]
日本写真批評家協会新人賞(1965年)、講談社出版文化賞写真賞(1978年)、日本写真協会賞年度賞(1980年)、芸術選奨文部大臣新人賞(1981年)、スポニチ芸術大賞(2005年) など



タイトル

富山治夫作品展 「佐渡島」

開催期間

2019年10月1日(火)~10月27(日)

展示内容

富山治夫が1967年に初めて佐渡島を訪れて以降、様々な祭りや四季の風情に魅了されて撮影したシリーズ。繊細で優美な平安初期に作られた薬師如来坐像、江戸時代から続く能楽、佐渡三大祭のうちのひとつである小木祭の「おけさ流し」、ワカメ採りをするタライ舟など、対象を正確に写しだすフォトジャーナリストとしての客観的な視点で佐渡島の伝承芸能、風習を余すところなくとらえた作品(65点、全てモノクロ)を展示。

展示点数

65点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。