写真展

ゼラチンシルバーセッション参加作家による ファインプリント展

開催期間:2020年9月29日(火)2020年11月1日(日)
〈Between〉 瀧本幹也
〈Winterlicht〉 中藤毅彦
〈Study works for Timescapes〉 広川泰士

 JCIIフォトサロンでは、来る2020年9月29日(火)~11月1日(日)まで、「ゼラチンシルバーセッション参加作家によるファインプリント展」を開催します。

 ダゲレオタイプがフランスの特許を取得して初めてカメラが市販されるようになってから180年が経ちました。写真・カメラ技術は産業の発展とともに発達して、20年ほど前からはデジタル機材が主流となっています。

 そんな中で、写真の歴史の大半を支えてきた銀塩(ゼラチンシルバー)写真を追求し続けている写真家たちがいます。フィルムで撮影して暗室作業によって作品を制作するのみならず、その楽しさや面白さを後進にも伝えたい、フィルム、印画紙など欠かすことのできない感材の生産を守っていきたいと考えた広川泰士氏、瀧本幹也氏ら4名の写真家が2006年に“ゼラチンシルバーセッション”プロジェクトとして展覧会やワークショップなどを始めました。以来、活動を重ね、2019年に開催した10回目の展覧会とイベントでは賛同写真家が50名を超えるようになり、銀塩写真文化を幅広く発信しています。

 本展では、ゼラチンシルバーセッション参加作家9名によるファインプリント(47点・すべてモノクロ)を展示します。今回展のための撮り下ろし作品もあり、作家が探求する表現としての写真のために自らネガフィルムより印画したオリジナルプリントばかりです。東京、房総半島、福島、日本海に面した里、中東欧、アメリカの地で、あるいは、祖父の姿、太陽や波の揺らぎに思いを寄せた各作家の個性が、銀の粒子による豊かな階調の中に独自の世界観を表しています。銀塩写真ならではの深みと多様性をじっくり味わっていただけることでしょう。


参加写真家(五十音順)

小林 紀晴
1968年、長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社カメラマンを経て1991年独立。1995年『ASIAN JAPANESE』でデビュー。2013年より東京工芸大学芸術学部写真学科教授。

嶋田 篤人
1989年、千葉県生まれ。2011年、東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。主に故郷の房総半島で撮影し、モノクロームのオリジナルプリントを発表して作家活動を続ける。

瀧本 幹也
1974年、愛知県生まれ。広告写真をはじめ現代美術や、映像では映画やコマーシャルフィルムなど幅広い分野の撮影を手がける。映画作品では『そして父になる』(2013年)、『海街diary』(2015年)、『三度目の殺人』(2017年)の撮影を担当。

百々 俊二
1947年、大阪府生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。1998年、ビジュアルアーツ専門学校・大阪学校長就任。2015年より奈良市写真美術館館長。

中藤 毅彦
1970年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部中退。東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。作家活動と共に東京四谷三丁目にてギャラリー・ニエプスを運営。都市のスナップショットを中心に作品を発表し続けている。

西野 壮平
1982年、兵庫県生まれ。歩くこと、旅を通して得た個人的体験をもとに作品を制作している。

広川 泰士
神奈川県生まれ。世界各都市での個展、美術展への招待出展、美術館での収蔵作品、受賞多数。

村越 としや
1980年、福島県須賀川市生まれ。2003年、日本写真芸術専門学校卒業。2009年~2020年、東京・清澄白河に自主ギャラリー「TAP」を運営。

若木 信吾
1971年、静岡県浜松市生まれ。1994年、ニューヨーク州ロチェスター工科大学写真学科卒業。雑誌・広告・音楽媒体など、写真家として幅広い分野で活動。


※ギャラリーや写真集を紹介しているYouTube チャンネル「フォトグラファーTV」のサイト内で、ゼラチンシルバーセッション参加作家の一人である広川泰士氏がJCIIフォトサロンでの写真展を紹介しています。→こちらのページへ


★この展示に合わせ、トークセッション「写真表現の選択肢について」を10月17日(土)に開催いたします。ぜひお申込みください。※定員になりました。ありがとうございました。


タイトル

ゼラチンシルバーセッション参加作家による ファインプリント展

開催期間

2020年9月29日(火)~11月1日(日)

展示内容

ゼラチンシルバーセッションに参加した、それぞれの写真表現を探求する9名の写真家達が、銀塩写真にこだわり製作したオリジナルプリント展。東京、福島、中東欧など内外の地や、家族の姿、太陽や波の揺らぎに思いを寄せた各作家の個性が、銀の粒子による豊かな階調の中に独自の世界観を表す作品群。

展示点数

47点(全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。