写真展

JCIIフォトサロン収蔵品展「沖縄-アメリカ世(ゆー)」

開催期間:2022年4月26日(火)2022年5月29日(日)
守禮之門 質素な姿だった/1961年 Ⓒ栗原達男
那覇軍港基地 三軍記念日に基地が公開され訪れた少年たちで賑わった/1960年 Ⓒ吉村正治

 JCIIフォトサロンでは、来る2022年4月26日(火)から5月29日(日)まで、JCIIフォトサロン収蔵品展「沖縄―アメリカ世(ゆー)」を開催します。

 沖縄は、太平洋戦争中の1945年に壊滅状態となって占領され、1952年4月のサンフランシスコ平和条約発効で日本が主権を回復した後もアメリカの施政権下に置かれました。以降1972年5月の日本復帰までの27年間は「アメリカ世」と言われています。本展では、沖縄復帰50周年を記念して、この「アメリカ世」期間に沖縄を撮影した写真家9名の作品をご覧いただきます。

 沖縄戦で焼け出されたアマチュアの金城棟永は、失った家族アルバムを思い出しながら周辺の変化を記録しました。60年安保の挫折感を引きずっていた東京の大学生・栗原達男は、写真コンクール入賞の副賞として沖縄へ行き、1ヶ月半にわたって島々を巡りました。民俗学者・谷川健一に沖縄行きを勧められたフリーカメラマンの渡辺良正は、風土と祭りに沖縄独自の精神を見出しました。新聞社カメラマンであった江成常夫は、返還協定調印式に特派されて騒然とする街を活写しました。

 ウチナーンチュのカメラマンは目前の何を撮ったのか、ヤマトンチュのカメラマンは本土に何を伝えようとしたのか、本展出品作は70~50年前の記録であると同時に、撮影への意識と歴史の上にある現在を考えさせる作品ばかりです。

出品作家[五十音順](撮影年/出品点数)

井上孝治 INOUE Koji(1959年/7点)

1919年、福岡県福岡市生まれ。1938年、福岡県立福岡聾学校中等卒業。1955年、西鉄春日原駅前に井上カメラ店開業。1973年に全日本ろうあ写真連盟が発足し初代会長に就任。1993年逝去。

江成常夫 ENARI Tsuneo(1971年/10点)
1936年、神奈川県相模原市生まれ。1962年、東京経済大学を卒業し毎日新聞東京本社に入社。新聞写真部、出版写真部を経て、1974年にフリーランスとなる。2001年より、創案した総合写真祭「フォトシティさがみはら」の運営に携わる。

金城棟永 KINJO Toei(1954‐63年/10点)
1930年、沖縄県那覇市生まれ。1950年、琉球郵政庁入社。1952年に琉球国際電気通信局、1972年に国際電信電話株式会社(KDD)に転入し1991年定年退職。

栗原達男 KURIHARA Tatsuo(1961年/11点)
1937年、東京都墨田区生まれ。1961年に早稲田大学政経学部を卒業し、朝日新聞出版写真部に勤務。1967年にフリーランスとなる。

薗部 澄 SONOBE Kiyoshi(1968年/8点)
1921年、東京市京橋区(現・中央区)生まれ。1937年に京橋尋常高小卒業後、金松堂、双美商会を経て1943年に東方社へ入社。応召後、1947年よりサン・ニュース・フォトス、1950年より岩波映画製作所に勤務。1957年にフリーランスとなる。1996年逝去。

平井順光 HIRAI Junko(不詳/1点)
1938年、沖縄県八重山・西表島生まれ。1961年に十條製紙株式会社沖縄代理店に入社し、1976年まで勤務。退職後、平井写真事務所設立。

吉田 元 YOSHIDA Hajime(1963年/7点)
1930年愛媛県今治市生まれ。1952年に中央大学法学部を卒業後、北海道根室原野に移住し、執筆、撮影、鳥類研究を行う。1950年代半ば頃より「周(しゅう)はじめ」名で野鳥の生態を記録した写真集や短編映画などの制作を開始。2005年逝去。

吉村正治 YOSHIMURA Masaharu(1960年/10点)
1924年、東京都生まれ。1942年に毎日新聞社に入社。サン新聞、毎日グラフなどに携わり、1979年に定年退職。

渡辺良正 WATANABE Yoshimasa(1969年/9点)
1933年、福岡県久留米市生まれ。1964年、毎日新聞東京本社出版写真部勤務。1966年、フリーランスとなる。2022年逝去。


タイトル

JCIIフォトサロン収蔵品展 「沖縄―アメリカ世」

開催期間

2022年4月26日(火)~5月29日(日)

展示内容

沖縄復帰50周年記念展。サンフランシスコ平和条約発効後も米施政権下に置かれた沖縄が本土復帰するまでの「アメリカ世」期間に、9名の写真家が写した作品。アマチュアやフリーランス、新聞社カメラマンなど様々な立場から、街や人々、生活、工芸品、祭り、基地などを撮影。70~50年前の沖縄の記録は、歴史の上にある現在を考えさせる。

展示点数

73点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

※会期期間中のみ、過去にJCIIフォトサロンで関連作品展を開催した際に発行した8点の図録セットを、特別価格で販売いたします。詳しくはこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。