写真展

田所美惠子 作品展 「パリ ふたつの静物」

開催期間:2023年9月5日(火)2023年10月1日(日)
フアン・サンチェス・コタンに倣って 2001年
木製エッフェル塔 グルネル通り 1998年

 JCIIフォトサロンでは、来る2023年9月5日(火)から10月1日(日)まで、田所美惠子作品展「パリ ふたつの静物」を開催します。

 田所美惠子さんは、針穴(ピンホール)カメラによる作品を発表している写真作家です。本展では、果物や野菜による「静物」シリーズと、パリの街角で撮影した「ショーウィンドー」シリーズより、作家本人によるオリジナルプリント作品(52点、すべてモノクロ) をご覧いただきます。

 暗箱に空けた極小さい穴からの長時間露光によって画像を定着させる針穴カメラは、動くものは写らず、デジタルカメラのようにすぐに画像を見ることは勿論、連続撮影もできません。レンズを使わないこの古典的手法で得られる写真は、近景から遠景までピントが合い(パンフォーカス)、全体にやわらかな印象となるのが特徴です。田所さんは工夫を重ねて様々な針穴カメラを手作りし、独特の芸術的な作品を創り上げてきました。

 「静物」シリーズは、17世紀にカメラ・オブスクラ※を使用して描いた静物画に着想を得て制作されました。洋ナシ、ブドウ、玉ネギ、アスパラなど果物や野菜を組み合わせ、1ショットに30分ほどかけて写された作品たちは、自然の造形を情趣豊かにとらえています。

 「ショーウィンドー」シリーズは、針穴写真の特徴であるパンフォーカスに着目し、飾られたオブジェとガラスに映り込むパリの街並みを同時にとらえています。人気のない時間帯に缶で作った針穴カメラを使って撮影された作品群は、空間の内部と外部が調和して不思議な響きを奏でています。

 被写体を愛おしみ、時間をかけて制作された田所さんの幻想的な作品群は、素朴な原理を使いながら写真表現の豊かな創造性を物語っています。これらを生み出した針穴カメラも展示致します。

※カメラ・オブスクラ(暗い部屋の意。カメラ・オブスキュラともいう)…
遠近法を使って絵を描くための道具として16世紀に考案された、針穴またはレンズのついた暗箱。19世紀に発明された写真術のカメラとしても使われた。


田所 美惠子 (たどころ みえこ)

1952年、東京生まれ。1975年、日本女子大学文学部卒業後、フランス系企業に勤務の傍ら翻訳などに携わる。1989年にパリのカルナヴァレ博物館にてピンホール写真に出会う。1990年に渡仏し、Chalon-sur-Saône市のミュゼ・ニセフォール・ニエプスで針穴写真を学んだ後、パリを拠点に制作を始める。2005年 日本針穴写真協会を創立し2006年より会長を務める。1995-2015年、フランスのAssociation pour la Photographie Ancienne et ses Techniques会員。1999年、社団法人日本写真文化協会功労賞受賞。

<著作>写真集に『針穴のパリ』(河出書房新社、2006年)、『一葉に逢いたくて』(河出書房新社、2007年)、技法書に『母と子の針穴写真』(美術出版社、1993年)、『日曜日の遊び方 針穴写真を撮る』(雄鶏社、1998年)など。

<主な個展>1993年 Fuji Photo Salon, Tokyo/1995,2000,2003年 Kodak Photo Salon, Tokyo/1998年 Le Printemps, Ginza, Tokyo/1999年 Librairie Jousseaume, Paris/2000年 Doi Photo Plaza, Tokyo/2002年 Maison Franco-Japonaise, Tokyo/2003年 Y’tsu Gallery, Kitakamakura/2005,2006,2007年 Pola Museum Annex, Tokyo/2012年 Art Chamber Gallery, Goa, India/2015,2019年 Galerie 48, Lyon, France/2015年 Monochrome Gallery Rain, Tokyo/2018年 gallery bauhaus, Tokyo/2020年 Gallery Hiiro, Kanazawa


タイトル

田所美惠子 作品展 「パリ ふたつの静物」

開催期間

2023年9月5日(火)~10月1日(日)

展示内容

木製の8×10カメラを改造した針穴カメラでマルシェの野菜果物を撮影した情趣豊かな「静物」と、手作りの缶カメラを使って陳列物とガラス窓に映り込む街並みを同時にとらえた幻想的な「ショーウィンドー」。パリのふたつの静物を古典技法でとらえたオリジナルプリント作品。

展示点数

52点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。