写真展

薗部 澄 作品展 「水辺の記憶-1950年代を中心に-」

開催期間:2023年10月3日(火)2023年10月29日(日)
東京 中央区佃島 渡船場のぼてふり 1950年3月
東京 中央区日本橋 高速道路建設中 1962年頃

 JCIIフォトサロンでは、来る2023年10月3日(火)から10月29日(日)まで、薗部澄作品展「水辺の記憶―1950年代を中心に―」を開催致します。

 かつて東京には多数の川や水路があり、人や物資を乗せた船が水上を行き交っていました。漁師町であった東京市京橋区佃島(現・中央区佃)生まれの写真家・薗部澄(1921-1996)は、戦後に引き揚げて勝鬨橋の上で隅田川の匂いを嗅いだときに「はじめて、俺は生きて帰ってきたんだっていう実感がわいた」と述懐しています。「小さい頃から、そのにおいをかいで育ったし、川っていうのは、結局、俺にとっての原風景」「無理な相談なんだけどさ、あの川のにおいを撮ってみてえんだよな」*と水辺への思いを語っています。

 本展では、1950年代前後に薗部が撮影した、水都・東京の面影を伝える作品を中心にご覧いただきます。佃の渡しで船を待つ棒手振り(魚の行商)、通勤客が乗り込む隅田川水上バス、花見や住吉神社の祭礼で賑わう川べり、高速道路の工事が進む日本橋川など、生気に満ちた作品群です。また、全国への取材旅行で撮影した水辺の情景も合わせてご覧いただき、風土と共生していた生活文化を振り返ります(62点、すべてモノクロ)。

*=薗部澄『忘れえぬ戦後の日本 東日本編』(ぎょうせい、1988年)


薗部 澄 (そのべ きよし)
1921年2月14日、東京市京橋区佃島(現・中央区)生まれ。
1937年、京橋尋常高小卒業後、書店・金松堂(赤坂)に奉公し、ブロマイド販売のために暗室仕事を始める。
1940年、カメラ店・双美商会に転じて暗室と撮影に取り組む。
1943年、東方社に入社して暗室業務を担当し、木村伊兵衛に師事する。
1944年に応召してフィリピン戦へ従軍し、1945年末に復員。
1947年、サン・ニュース・フォトスに入社して木村の助手を務めながら『週刊サン・ニュース』の暗室業務及び撮影を担当。
1950年、岩波映画製作所に入社し「岩波写真文庫」で約60冊の撮影を担当。
1957年、フリーランスとなる。
1968年、『日本の民具 全4巻』(慶友社、1964-67年)及び『黒川能』(平凡社、1967年)で第18回日本写真協会賞年度賞受賞。
1989年、『忘れえぬ戦後の日本 東日本編、西日本編』(ぎょうせい、1988年)で第39回日本写真協会賞年度賞受賞。
1995年、『冬日本海』『冬北海道』(日本カメラ社、1994年)で第45回文化庁芸術選奨文部大臣賞受賞。
1996年3月5日、逝去。享年75歳。

写真集は、『北上川(世界写真作家シリーズ)』(平凡社、1958年)、『日本の郷土玩具 全6巻』(美術出版社、1962-63年)、『奈良六大寺大観 6、7、9、11、12、13巻』(岩波書店、1969-72年)、『奈良の寺 14、18巻』(岩波書店、1974年)、『日本の土人形』(文化出版局、1978年)、『ふるさと』(朝日新聞社、1983年)、『桜前線』(ぎょうせい、1990年)、『子どもの領分』(淡交社、1996年)ほか多数。


タイトル

薗部 澄 作品展  「水辺の記憶―1950年代を中心に―」

開催期間

2023年10月3日(火)~10月29日(日)

展示内容

佃の渡しで船を待つ棒手振り(魚の行商)、通勤客が乗り込む隅田川水上バス、高速道路の工事が進む日本橋川、花見や住吉神社の祭礼で賑わう川べりなど、水都・東京の面影を伝える作品と全国各地の水辺の情景。風土と共生していた日本の生活文化を振り返る。

展示点数

62点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

※会期期間中のみ、過去にJCIIフォトサロンで開催した薗部澄作品展の図録5点を特別価格で販売いたします。詳しくはこちら ※終了しました

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。