写真展

水越 武 作品展「語りかけてくる風景」

開催期間:2024年10月29日(火)2024年11月24日(日)
シュカブラ(穂高)  1972年
ウプサラ氷河(パタゴニア) 1998年

 JCIIフォトサロンでは、来る2024年10月29日(火)~11月24日(日)まで、水越武作品展「語りかけてくる風景」を開催します。

 水越武氏は、幼い頃から自然に親しみ、27歳の時に写真家・田淵行男に師事して写真をはじめました。以後、穂高やヒマラヤなど国内外の山々をはじめ、自然界の動植物、日本の原生林、世界各地の熱帯雨林や温暖化により後退する氷河など、地球全体をとりまく生態系をテーマとして作品を発表するとともに、自然破壊による地球環境の危機を訴え続けています。

 本展では、日本を代表する自然写真家・水越武氏の原点である、雄大な山々と自然の姿をとらえた作品35点(すべてモノクロ)を展示いたします。

 急峻な岩峰群が連なる北アルプス、氷塊で埋め尽くされた知床半島、大山脈と氷河湖が織りなす圧倒的なスケールのロッキー山脈など、水越氏がカメラを向けるのは、原始地球が誕生してから途方もない年月をかけて形成された、人間に踏み荒らされていない自然の風景です。「自然が美しいということは姿、形、色彩が美しいということだけではない。それは厳しさと優しさの両面を持ち、表情が豊かで多様性に富み、緊張感が漂い、無限のリズムに守られているということである」と本人が語るように、自然への憧憬や畏怖の念を抱きながら山に対峙し、自然の本質を追求してきた氏の信念は、写真を撮り始めて60年たった現在も変わりません。

 山を愛し、大地の息吹に耳を傾け、自己の感性を共鳴させた秀作の数々を、荘厳なモノクロームでご覧いただきます。

 

水越 武(みずこし たけし)

1938  愛知県豊橋市に生まれる
1958   東京農業大学林学科中退。その後、田淵行男氏に師事し写真を始める

[受賞歴]
1991    写真集『日本の原生林』(岩波書店)で日本写真協会賞年度賞
1994    写真集『HIMALAYA』(講談社)及び『ボルネオ』(クォーク)で講談社出版文化賞写真賞
1999    写真集『森林列島』(岩波書店)で第18回土門拳賞
2009    写真集『知床 残された原始』(岩波書店)などで平成20年度芸術選奨文部科学大臣賞
2013    平成25年度 北海道文化賞
2020    令和2年 北海道功労賞

[近年の写真集・著書]
2009    『わたしの山の博物誌』(新潮社)、『熱帯の氷河』(山と溪谷社)
2013   『月に吠えるオオカミ』(岩波書店)
2015    『真昼の星への旅』(新潮社)
2017    『最後の辺境』(中央公論新社)
2020    『日本アルプスのライチョウ』(新潮社)
2022   『アイヌモシリ オオカミが見た北海道』(北海道新聞社)

[海外での展覧会]
1981-82 「NATURE IN MY MIND」プラハ国立博物館(チェコスロバキア)/アムステルダムキヤノンギャラリー(オランダ)
1986    「アジアの山」フォトキナ・ケルン出品(ドイツ)
1992   「日本の原生林」ライカ本社(ドイツ)
2003-04 「HIMALAYA BIANCO E NERO-LA LUCE DELLE GRANDI MONTAGNE」国立トリノ山岳博物館(イタリア)
2004-05 「HIMALAYAS」ホワイト博物館(カナダ)、「Phenomenon of Baikal」北京・プレスセンター、蘇州・中央図書館(中国)/モスクワ近代美術館(ロシア)


タイトル

水越 武 作品展「語りかけてくる風景」

開催期間

2024年10月29日(火)~11月24日(日)

展示内容

日本を代表する自然写真家・水越武氏の原点である、雄大な山々と自然の姿をとらえた作品。急峻な岩峰群が連なる北アルプス、氷塊で埋め尽くされた知床半島、大山脈と氷河湖が織りなす圧倒的なスケールのロッキー山脈など、原始地球が誕生してから途方もない年月をかけて形成された、人間に踏み荒らされていない自然の風景を写しとめている。山を愛し、大地の息吹に耳を傾け、自己の感性を共鳴させた秀作の数々を、荘厳なモノクロームで展示。

展示点数

35点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(11月4日は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。