歴史的カメラ

2019(平成31/令和元)年の歴史的カメラ

JCII 日本カメラ財団が2019年の「歴史的カメラ」7機種を選定

一般財団法人日本カメラ財団が主催する「歴史的カメラ審査委員会(委員長:森山 眞弓)」は、2019年の「歴史的カメラ」として、以下の7機種を選定いたしました。


「歴史的カメラ」とは、日本のカメラの発展の歴史を永く世に留めるために選定するものです。

 「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」
 「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」

とみなしうる国産カメラを、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される「歴史的カメラ審査委員会」によって、一年間に発売された新商品すべてを対象として審査・選定しています。

1903(明治36)年~2003(平成15)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」、2004(平成16)~2008(平成20)年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」も好評発売中です。

好評発売中
「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」
「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」

2019年の歴史的カメラに選定したカメラ(全7機種)

 
■「オリンパス OM-D E-M1X」  

オリンパス 2月22日発売
◆約2037万画素 4/3型 Live MOS ◆SD×2  ◆電子ビューファインダー、3.0型背面液晶
被写体認識AFや、画像合成によるNDフィルター機能を備えたミラーレスカメラ。

■「リコー  GRⅢ」  

リコー 3月15日発売
◆約2424万画素 23.5×15.6ミリCMOS ◆SD、内蔵メモリー(約2GB) ◆3.0型背面液晶
APS-Cサイズの撮像素子を採用し小型ボディにセンサーシフト式手ぶれ補正など、高度な撮影機能を備えたコンパクトデジタルカメラ。

■「パナソニック ルミックス S1R」  

パナソニック 3月23日発売
約4730万画素 36.0×24.0ミリCMOS ◆SD、XQD ◆電子ビューファインダー、3.2型背面液晶
ライカカメラ社のLマウントを採用し、パナソニックとして初めて35ミリ判フルサイズ撮像素子を採用したミラーレスカメラ。

■「リコー THETA Z1」  

リコー 5月24日発売
◆約2000×2(静止画記録2300万画素相当) 1.0型×2 CMOS ◆内蔵メモリー(約19GB)
2つのレンズと独自の光学系を備え、1.0型撮像素子を採用した、360度カメラ。

■「フジフイルム GFX100」  

富士フイルム  6月28日発売
◆約10200万画素 43.8×32.9ミリCMOS ◆SD×2 ◆電子ビューファインダー、3.2型背面液晶
1億2百万画素の中判撮像素子に像面位相差AFとセンサーシフト式手ぶれ補正を備えたミラーレスカメラ。

■「ソニー α7RⅣ」  

ソニー  9月6日発売
◆約6100万画素 35.7×23.8ミリCMOS ◆SD×2 ◆電子ビューファインダー、3.0型背面液晶
6100万画素の35ミリ判フルサイズ撮像素子でAF/AE追従毎秒約10コマの高速連写が可能なミラーレスカメラ。

■「シグマ fp」  

シグマ  10月25日発売
◆約2460万画素 35.9×23.9ミリCMOS ◆SD ◆3.15型背面液晶
ライカカメラ社のLマウントを採用し、高い拡張性を有した、35ミリ判フルサイズ機として世界最小、最軽量のミラーレスカメラ。


リストについて

選定機種リストは順位を表すものではなく、発売日順です。選定されたカメラに順位はありません。

記憶媒体:「SD」=SDメモリーカード(SDHC、SDXC、MMC等含む)、「XQD」=XQDメモリーカード

画素数は有効画素数(約)です。

動画記録を主とした機種、スタジオ用デジタルバックなどはのぞきます。またメーカー名から「株式会社」は省略させていただきました。2001年7月より画素数表記について有効画素数を第一に表記することに制定。(日本写真機工業会・現CIPA)

カメラ名及びメーカー名は発売時の名称です。

 

歴史的カメラ審査委員 (五十音順・敬称略)
森山 眞弓 日本カメラ博物館 館長(委員長)
市川 泰憲 写真技術研究家
河田 一規 カメラ評論家、写真家
河野 和典 カメラ評論家
豊田 堅二 カメラ評論家
中村 文夫 カメラ評論家
萩原 史郎 写真家
山本 晃 東京工芸大学名誉教授