写真展

大竹省二 作品展 「PASSAGE―旅の行方―」

開催期間:2017年1月5日(木)2017年1月29日(日)
女優 マリナ・ブラディ(パリ・1961年)
©大竹省二

 JCIIフォトサロンでは、来る2017年1月5日(木)から1月29日(日)まで、大竹省二作品展「PASSAGE―旅の行方―」を開催いたします。

 中学生の頃からカメラ雑誌の月例コンテストで入賞を重ね、早くから写真の才能を認められた大竹省二は、戦後、GHQ(連合国軍総司令部)広報部、INP(米国通信社)などを経てフリーランスとなりました。戦前、戦後の時代を鋭く切り取ったドキュメンタリー写真や、1951年から「アサヒカメラ」で連載された世界の音楽家シリーズは高く評価され、その後も日本を代表する作家、俳優、芸術家などのポートレート、最先端のファッション写真やヌードなど女性をモチーフにした作品を発表し続け、2015年に亡くなるまで日本の写真界を牽引しました。

 本展では、大竹が旅での出会いをテーマに、世界各地を撮影したポートレートとスナップ写真を、オリジナル・プリントで約50点(全作品モノクロ)展示いたします。

 犬を抱きかかえながら柔らかな笑顔を見せる女性、ギターを弾きながら陽気に踊る人々、夜の街で寄り添いながら煙草に火をつけるカップルなど、旅先で出会った人々や日常のさりげない光景が、まるで映画のワンシーンのように写しとめられています。撮影された時期は1960年代から90年代と幅広く、アメリカ、フランス、イタリア、スペイン、オランダなど、ヨーロッパが中心です。どの写真からもそれぞれの土地が持つ文化や風俗、その時代の空気感がとらえられ、洗練された中にも被写体の人間らしさが感じられる彼ならではの作品です。

 日本人離れしたモダンな感覚で常に個性的な作品を発表し、戦後の日本写真史に多大なる影響を与えた大竹は、「昔撮った写真を見ると、その時代が甦る。人生を止めることはできないけれど、写真だけは人生を止めて眺めることができるのだ」と語っていました。彼がとらえた時代、切り取った瞬間を、貴重なオリジナル・プリントでご覧いただく作品展です。


大竹 省二(おおたけ しょうじ)

1920年、静岡県に生まれる。1940年、伯父を頼って中国に渡航。1942年、上海の東亜同文書院在学中に学徒応召。1944年、北京日本大使館報道部付となる。1946年からGHQ(連合国軍総司令部)広報部嘱託となり、来日する俳優らをアーニー・パイル劇場にて撮影。その後、INP(米国通信社)などを経てフリーランスとなる。1953年、二科会写真部の創立会員となる。報道写真やポートレート、ヌード写真など幅広い分野で作品を発表。1992年、日本写真協会功労賞受賞。2015年没、享年95歳。

【主な写真集・書籍】
『世界の音楽家』(1955・朝日新聞社)、『照る日曇る日』(1976・日本カメラ社)、『ファミリーヌード』(柴田宏二共著、1977・朝日ソノラマ)、『101人女の肖像』(1982・講談社)、『遥かなる詩』(1983・桐原書店)、『昭和群像』(1997・日本カメラ社)、『時代の顔』(2002・朝日新聞社)、『赤坂檜町テキサスハウス』(永六輔共著、2006・朝日新聞社)ほか多数。


タイトル

大竹省二作品展 「PASSAGE―旅の行方―」

開催期間

2017年1月5日(木)~1月29日(日)

展示内容

「PASSAGE―旅の行方―」と題し、1960年代から90年代にかけて、大竹省二が旅での出会いをテーマに、世界各地を撮影したポートレートとスナップ写真をご覧いただく。 犬を抱きかかえながら柔らかな笑顔を見せる女性、ギターを弾きながら陽気に踊る人々、夜の街で寄り添いながら煙草に火をつけるカップルなど、旅先で出会った人々や日常のさりげない光景が、まるで映画のワンシーンのように写しとめられている。どの写真からもそれぞれの土地が持つ文化や風俗、その時代の空気感がとらえられ、洗練された中にも被写体の人間らしさが感じられる。 戦後の日本写真史に多大なる影響を与えた大竹省二がとらえた時代、切り取った瞬間を、貴重なオリジナル・プリントでご覧いただく作品約50点(全作品モノクロ)を展示。

展示点数

約50点 (全作品モノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(ただし、祝日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。