写真展

宮嶋茂樹作品展 「東京都硫黄島・北海道国後島」

開催期間:2023年10月31日(火)2023年11月26日(日)
上空から見た硫黄島
手前(南端)が摺鉢山。北東から南西に滑走路が走っている。
海軍の96式25ミリ連装対空機関砲
米軍空襲に備え地上にも揚げられた。砲口前方が摺鉢山。
国後島
打ち上げられた廃船と、島に滑走路ができるまで使っていた水上飛行艇の残骸。
訪れる者がほとんどいない「レーニン広場」
高台にあり、日本の国内電話で東京の自宅に国内料金でかけられた。

 JCIIフォトサロンでは、来る2023年10月31日(火)から11月26日(日)まで、宮嶋茂樹作品展「東京都硫黄島・北海道国後島」を開催します。

 宮嶋さんは、『フライデー』誌専属カメラマンを経てフリーランスとなり、世界各地で撮影した迫真のドキュメントを「不肖・宮嶋」として発表しているフォトジャーナリストです。今回は、第二次世界大戦によって変化を余儀なくされた東京と北海道の島に焦点を当てた作品66点(全てモノクロ)をご覧いただきます。

 東京都小笠原諸島の南端近くに位置する硫黄島*1と北海道知床半島の東に位置する国後島*2は、第二次世界大戦の後、ここを故郷とする日本人であっても帰ることが困難になってしまった国土です。宮嶋さんは、週刊誌の取材を契機に硫黄島(1994,1995年)、国後島(1998,2002年)に渡り、フォトジャーナリストとして伝えるべきは何かを自らに問いながら、シャッターを切りました。

 高射砲の残骸や地下壕の残置物が激しい戦いを物語る戦跡、戦後50年の節目に開催された日米戦没者合同慰霊祭とそこに集う人々(以上硫黄島)、航空機や艦船が朽ちるまま放置されている海岸、レーニン像の立つ広場、缶詰工場で働き、エレキギターを楽しむ在住民の日常(以上国後島)などが活写されています。ネガフィルム全てを見直して未発表作多数で構成された本展は、「戦争」そして「戦後」とは何かと語りかけてくるようです。

*1 1944年に常住民間人約1,000人は強制疎開。1945年に日本軍約2万人と米海兵隊員約8万人の激戦地となり、米軍が摺鉢山の上に星条旗を立てる写真は史上最も有名な報道写真といわれている。戦死者は日米双方で2.6万人以上。この後小笠原諸島は占領されて、1968年に米国から日本へ復帰。現在は島全域が自衛隊の航空基地。
*2 日本がポツダム宣言受諾表明後にソ連(現・ロシア)軍が北方四島(歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島)に侵攻し、日本人島民約7,400人を強制退去させて、現在にいたるまで法的根拠なく占拠している。


宮嶋 茂樹 (みやじま・しげき)
1961年、兵庫県生まれ。1984年、日本大学藝術学部写真学科を卒業。同年、講談社の写真週刊誌『フライデー』専属カメラマンとなる。1987年にフリーランスとなり、1996年に東京拘置所収監中の麻原彰晃を撮影するなどのスクープにより、第3回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞を受賞。日本国内はもとよりイラク、北朝鮮、アフガニスタン、コソボ、ウクライナなど世界各地で精力的に取材を敢行し、雑誌媒体で活躍中。第4回(2009年)日藝賞受賞。2015年より日本大学客員教授。

主な写真集・著書
『人間 赤尾敏』(話の特集社、1991年)、『不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス』(新潮社、2001年)、『不肖・宮嶋 イツデモ ドコデモ ダレトデモ』(小学館、2003年)、『再起 不肖・宮嶋の歩いた東日本大震災の記録』(KKベストセラーズ、2011年)、『鳩と桜 防衛大学校の日々』(文藝春秋、2018年)、『忘れられた香港』(不肖・宮嶋写真事務所、2021年)、『ウクライナ戦記 不肖・宮嶋最後の戦場』(文藝春秋、2022年)
主な写真展
「不肖・宮嶋報道写真展」(東京都写真美術館、2003年)、「不肖・宮嶋 写真展 70年」(富士フイルム フォトサロン東京・大阪、2016年)、「The Cadets 防衛大学校の日々」(キヤノンギャラリー東京・大阪、2019年)、「忘れられた香港~the forgotten state~」(ニコンサロン東京、2021年)、「歴史は夜作られる」(明石市立文化博物館、2021年、ほか)、「ウクライナ戦記」写真展(チュウブコミュニティホール・鳥取、2022年、ほか)


タイトル

宮嶋茂樹 作品展  「東京都硫黄島・北海道国後島」

開催期間

2023年10月31日(火)~11月26日(日)

展示内容

第二次世界大戦の後、ここを故郷とする日本人であっても帰ることが困難になった二つの島を1990年代を中心に活写。高射砲や航空機が残骸をさらしている戦跡、残置物が戦いを物語る地下壕、米軍と日本側による慰霊祭、レーニン像の立つ広場、在住する人々の日常生活など。

展示点数

66点(全てモノクロ)

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。