写真展

「ステレオ写真に浮かび上がる幕末・明治の日本 Part3 Weed(ウィード) & Miller(ミラー) & Du Pin(デュ・パン) & Riemer(リーマー) & Champion(シャンピオン) & Gulick(ギュリック)」

開催期間:2024年2月6日(火)2024年3月3日(日)
アメリカ公使ファルケンブルグと勝海舟
撮影:チャールズ・ウィード(Charles Leander Weed) 1867年
鶏卵紙 台紙:88×176mm
写真左:80×76mm 写真右:79×75mm

 JCIIフォトサロンでは、古写真シリーズの45回目として、来る2024年2月6日(火)から3月3日(日)まで、「ステレオ写真に浮かび上がる幕末・明治の日本 Part3  Weed(ウィード) & Miller(ミラー) & Du Pin(デュ・パン) & Riemer(リーマー) & Champion(シャンピオン) & Gulick(ギュリック)」を開催いたします。

 人間の右目と左目は少し離れて顔についているため、私たちがものを見ている時、右目と左目では同じものが微妙に違って見えており、この左右の違いを「両眼視差」と呼びます。この左右の違いから脳が奥行きを認識し、立体的な像として私たちはものを見ることができています。ステレオ写真とは、この「両眼視差」を利用したものです。人間の目と同じように左右に少し離れた位置から写した2枚の写真を左右の目で別々に見ることによって、写真の中に立体感と奥行きが生じます。

 1840年代に発明されたステレオ写真やステレオカメラ、ステレオスコープ(2枚のレンズを使ったビュアー)は、1851年に開催されたロンドン万国博覧会で展示されて以降、欧米で一大ブームを起こしました。欧米の写真家やアマチュア写真家がこぞってステレオカメラを持つようになりました。

 当時の日本は、幕末の動乱期です。徳川幕府が崩壊し始め、新政府が実権を確立しようとするまさにその時、多くの外国人がステレオカメラを携えて、変わりゆく日本の姿を撮影していました。それらのステレオ写真を見ると、開国したばかりの日本は、彼らにとってはとても興味深い被写体だったことを窺い知ることができます。

 今回の展示は、当館が所蔵する幕末期から明治初期にかけて撮影された200枚以上のステレオ写真より、アメリカのウィード(Charles Leander Weed 1824-1903)、ミラー(Marshall Milton Miller 1830-1899)、ギュリック(John Thomas Gulick 1832-1923)、フランスのデュ・パン(Charles-Louis Du Pin 1814-1868)とシャンピオン(Paul Champion 1838-1884)、ドイツのリーマー(Gustav Adolph Riemer 1842-1899)が撮影したステレオ写真を中心にご紹介いたします。

 この6名のうち、ウィードとミラーだけがプロの写真家で、他4名はアマチュア写真家でした。ミラーは最初、ウィードの写真館で働いていたという経歴があります。ギュリックは宣教師で、下岡蓮杖に写真術を教えた人物と言われています。デュ・パンは軍人で、第二次アヘン戦争中の中国で参戦した後に来日しています。シャンピオンはフランス帝国環境協会の代表として、動植物の研究や貿易の調査のために来日しました。そして、リーマーは海軍兵でした。アマチュア写真家と言っても、彼らは自身が撮影したステレオ写真を販売し、写真集も出版しており、その腕前は確かなもので、ウィードやミラーの作品と比べても引けをとりません。欧米ではそれほどに、写真撮影が身近なものとなっていました。

 リーマーだけは明治8年(1875)に来日しましたが、他の5名は幕末の動乱期に日本を訪れています。職業や来日した目的はそれぞれ違う彼らが見た、開国後の「日本」の様子(長崎、横浜、江戸、上野など)を展示いたします。鶏卵紙の裏面に手彩色され、光に透かして見るタイプの珍しいステレオ写真3点も合わせてご紹介します。また、会場では簡易なビュアーを受付にて貸し出しいたしますので、立体画像でも当時の日本の様子をお楽しみ頂けます。

★この展示に合わせて、2024年3月2日(土)に古写真収集家の石黒敬章氏をお招きし、日本カメラ博物館の古写真研究員・井桜直美とのトークショーを開催いたします。ぜひご参加下さい。


タイトル

「ステレオ写真に浮かび上がる幕末・明治の日本 Part3 Weed(ウィード) & Miller(ミラー) & Du Pin(デュ・パン) & Riemer(リーマー) & Champion(シャンピオン) & Gulick(ギュリック)」

開催期間

2024年2月6日(火)~3月3日(日)

展示内容

1840年代に発明されたステレオ写真やステレオカメラ、ステレオスコープ(2枚のレンズを使ったビュアー)は、1851年に開催されたロンドン万国博覧会で展示されて以降、欧米で一大ブームを起こし、欧米の写真家やアマチュア写真家がこぞってステレオカメラを持つようになった。当時の日本は幕末の動乱期で、多くの外国人がステレオカメラを携え、変わりゆく日本の姿を撮影していた。今回は、当館が所蔵するステレオ写真より、アメリカのウィード(Charles Leander Weed 1824-1903)、ミラー(Marshall Milton Miller 1830-1899)、ギュリック(John Thomas Gulick 1832-1923)、フランスのデュ・パン(Charles-Louis Du Pin 1814-1868)とシャンピオン(Paul Champion 1838-1884)、ドイツのリーマー(Gustav Adolph Riemer 1842-1899)が撮影したステレオ写真を中心に、彼らが見た開国後の「日本」の様子(長崎、横浜、江戸、上野など)を展示する。鶏卵紙の裏面に手彩色され、光に透かして見るタイプの珍しいステレオ写真3点も合わせてご紹介する。会場では簡易なビュアーを受付にて貸し出しするので、立体画像でも当時の様子をお楽しみいただける。

展示点数

約50点

図録販売

今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

入館料

無料

日本カメラ博物館YouTube公式チャンネル

明治初年から明治18年以前に東京の名所を撮影した写真がまとめられている、当館所蔵の「大日本東京寫眞名所一覧表」と題された2冊の写真帖をベースに、古地図や幕末・明治の写真おり交ぜながら井桜直美古写真研究員が現在の様子と比べて紹介するシリーズ「東京百景」などは、日本カメラ博物館YouTube公式チャンネルでご覧になれます。

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。