特別展「すごい!たのしい!ちょっとヘン?! 〇〇なカメラ大集合」
日本カメラ博物館(館長 谷野 啓)では、2022年6月28日(火)から10月16日(日)まで、特別展「すごい!たのしい!ちょっとヘン?!〇〇なカメラ大集合」を開催します。
カメラが実用化されてから約180年。その歴史のなかでは、後の製品に大きな影響を与えた革新的な技術を備えたカメラや、多くの台数が販売されブームを作ったカメラ、デザインが評価されたカメラなど、いわゆる“名機”や“ヒット商品”と呼ばれるカメラが数多く存在します。その一方で、既成の概念にとらわれない発想で作られた、変わった形状のカメラや、特殊な操作性のカメラ、新たな技術や分野に挑戦したものの普及には至らなかったカメラなども、また多く作られてきました。
カメラの進化は凄まじく、昔は撮れなかったものでも撮影できるようになったり、小型化が進み他の機器に組み込まれたり、デザインが洗練されてお洒落な形になったりと、ますます高性能で使いやすいものになっています。それは、カメラをより良い道具にしようと努力してきた挑戦の証なのです。
この特別展は、そのような独創的な機構やデザインをもつカメラ、歴史のなかで脚光を浴びたカメラ、そして埋もれがちなカメラにもスポットをあてた展示です。ものづくりへのチャレンジ精神から生み出された、「すごい」や「たのしい」、それから「ちょっと変」など、“〇〇(まるまる)なカメラ”と形容できるような特徴的なカメラの数々を紹介します。カメラを趣味とする方はもちろんのこと、興味はあるけれどあまり知識はないという初心者や、夏休みの子供たちにも楽しめる企画です。
【新型コロナウイルス対策について】
マスク着用、手指消毒、ご連絡先の記入(約1ヵ月保管後廃棄)、ソーシャルディスタンスの確保、 体験型展示の停止など、感染防止対策を実施しております。
キャンペーン実施中!(併用はできません)
【あなたにとっての“○○なカメラ”】持参で入館料割引(2022年10月16日(日)まで)
特別展「すごい!たのしい!ちょっとヘン?!〇○なカメラ大集合」開催中、「あなたにとっての“○○なカメラ”」を受付で提示し、用紙にご記入いただくと入館料金(一般300円)からおひとりにつき、100円割引の200円でご入館いただけます。
受付にて、ご持参の“○○なカメラ”をお見せください。
ご持参いただく“〇〇なカメラ”は自由です(スマートフォン等は除く)
カメラ名の記入など、簡単なアンケートにご協力ください。
※他の割引との併用はできません。ご本人様のみの割引となります。
YouTubeチャンネル登録で入館割引(2022年10月16日(日)まで)
『日本カメラ博物館公式チャンネル』をチャンネル登録していただくと、入館料金(一般300円)から登録おひとりにつき、100円割引の200円でご入館いただけます。
→→ YouTube「日本カメラ博物館公式チャンネル」はこちらから
受付にて、スマートフォン等の登録画面をお見せください。
※他の割引との併用はできません。ご本人様のみの割引となります。
展示予定より
世界最初のすごいカメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」
1839(天保10)年 アルフォンス・ジルー (フランス)
市販品として初めてのカメラ。カメラはすべてこの「ジルー」から始まった。レンズがあってボディがあって感光材料を配置する。この基本構造は現在も同じなのがすごい。
カメラに見えない時計型カメラ「チッカ」
1908(明治41)年 ホートン (イギリス)
懐中時計と同じ形と大きさで、文字盤に針までついてカメラに見えない。竜頭がレンズキャップになっていて、外すとレンズが現れる。このほかにもいろいろな面白い形のカメラが作られた。
熱帯地方向けの美しいカメラ「ソホレフレックス トロピカル」
1924(大正13)年 APEM(英国合同写真) (イギリス)
トロピカルモデルは熱帯地方でも使えるように歪みの少ないチークやマホガニーなどの木材を使用しており、とても美しい。このほかにもデザイナーが関わった美しいカメラも多く作られた。
9か所にレンズを付け替えられるマルチなカメラ「ル・マルチフォト」
1924(大正13)年 マルチフォト (フランス)
レンズの取りつけ位置を変えることで、9コマの写真や、ステレオ(立体)写真を撮ることができるマルチなカメラ。金属製のボディに刻まれたアールヌーヴォー調の模様も綺麗。
化粧ケースに入ったかわいいカメラ「コダック アンサンブル」
1929(昭和33)年 イーストマン・コダック (アメリカ)
鏡のついた化粧ケースのなかに、口紅、チーク、そしてコダックの折り畳み式カメラ「バニティ・コダック」が入っているカメラとお化粧品セット。カメラもケースも化粧品もすべて桃色。
時計メーカーが作った精密なカメラ「コンパス」
1937(昭和12)年 ジャガー・ルクルト (スイス)
時計メーカーとして有名なスイスのジャガー・ルクルトが作った小型カメラ。金属製のボディは精緻で美しく、小さなカメラのなかに多くの機能が盛り込まれている。
先進的な一眼レフカメラ「ズノー」
1958(昭和33)年 ズノー光学工業 (日本)
世界でいち早く完全自動絞り機構を装備した先進的な一眼レフカメラ。しかし部品の精度や強度が追いつかずに販売直後に回収されてしまい、少し残念なカメラでもある。
本物の缶の形にそっくりなカメラ「コカ・コーラ かんカメラ」
1978(昭和53)年 セディック (日本)
コカ・コーラの宣伝用に製造されたカメラ。本物の缶とほとんど同じ大きさと形で作られている。このほかにもいろいろな本物そっくりの缶型カメラが作られた。
世界初の自撮り棒で自分撮りが楽しい「ミノルタ ディスク7」
1983(昭和58)年 ミノルタカメラ (現コニカミノルタ、日本)
レンズの隣に鏡が付いていて、専用の自撮り棒を使って鏡を見ながら自分撮りができるカメラ。自撮り棒はこのカメラから始まった。
世界初のカメラ付き携帯電話「シャープ J-SH04」
2000(平成12)年 シャープ (日本)
携帯電話にカメラを内蔵して、いつでも誰でも簡単に写真を撮ることができる、世界で初めてのカメラ付き携帯電話。本体だけでその画像を送信することもできる。
すごい超望遠ズームレンズのカメラ「ニコン クールピクス P1000」
2018(平成30)年 ニコン (日本)
広角から超望遠、光学3000ミリ相当までの超高倍率ズームレンズを装備。月のクレーターはもちろん、気象条件が良ければ土星の輪まで写すことができる。
(展示予定機種は変更される場合があります)
※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。
タイトル
日本カメラ博物館 特別展
「すごい!たのしい!ちょっとヘン?!〇〇なカメラ大集合」
開催期間
2022年6月28日(火)~10月16日(日)
展示品
革新的な技術を備えたカメラ、多くの台数が販売されブームを作ったカメラ、デザインが評価されたカメラなど、ものづくりへのチャレンジ精神から生み出された「すごい」「たのしい」「ちょっと変」な特徴をもった“〇〇な”カメラを紹介。(カメラ約380点を展示)
常設展等
常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「日本の歴史的カメラ」約300点、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、ピュリツァー賞を受賞した報道写真家・沢田教一のカメラなどを展示
新型コロナウイルス対策について
マスク着用、手指消毒、ご連絡先の記入(約1ヵ月保管後廃棄)、ソーシャルディスタンスの確保、 体験型展示の停止など、感染対策を実施しております
図録販売
今回展示される資料を収めた図録を制作し、日本カメラ博物館受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
図録はこちら
開館時間
10:00~17:00
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)
入館料
一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円
所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル
交通機関
- 東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
- 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
- 都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
- 都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
半蔵門停留所下車 徒歩 4 分
- 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
- 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
- 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
- JR東京駅からは、東京メトロ◎丸の内線東京駅→大手町駅にて◎半蔵門線に乗り換えると便利です。