特別展

オリンパス展 ~オプトデジタルテクノロジーの軌跡~

開催期間:2005年9月13日(火)2006年1月29日(日)
左:「オリンパス OM-1」 1973(昭和48)年
右:「オリンパス E-1」 2003(平成15)年

 日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、来る2005年9月13日(火)から2006年1月29日(日) まで特別展「オリンパス展」~オプトデジタルテクノロジーの軌跡~を開催します。
 1919(大正8)年、顕微鏡および理化学計器の製造を目的として「高千穂製作所」は誕生しました。同社は1920(大正9)年に顕微鏡「旭号」を発表したのを皮切りに、次々と優秀な製品を送り出していきました。

やがて顕微鏡製造で培ったレンズ製造技術を生かしてカメラ製造を企画し、自社製「ズイコー」レンズを装着したスプリングカメラ「セミオリンパスⅠ」を1936(昭和11)年に発売。

その後も画面サイズを拡大した「オリンパスシックス」、35ミリカメラの「オリンパス35」シリーズや「オリンパスワイド」 シリーズなどを発売しました。1950(昭和25)年には医師との共同開発によりガストロカメラを発表し、世界で初めて胃カメラの実用化に成功しました。
 1959(昭和34)年には、小型軽量かつ高性能で普及価格を実現し”ハーフサイズ”ブーム到来のきっかけとなった35ミリハーフサイズカメラ「オリンパスペン」を発売して大きな反響を呼びました。

以降もハーフサイズ一眼レフカメラ「オリンパスペンF」、35ミリフルサイズ一眼レフカメラ小型軽量化の先駆けとなった「オリンパスOM-1」、「ケースレスカメラ」という新しい形態を生み出した「オリンパスXA」など独創的なカメラを数多く発表してきました。

 また同社は比較的早い時期からデジタルカメラの製品化を進め、「キャメディア」シリーズが広く親しまれているほか、2003年に発売した「オリンパスE-1」ではオープン規格の「フォーサーズシステム」を採用し、新たなるデジタル一眼レフカメラシステムを展開しています。

 今回の特別展では、オリンパス株式会社及びオリンパスイメージング株式会社の協力を得て、カメラの歴代主要製品を展示するほか、試作品、モックアップ、内視鏡、顕微鏡など日頃は一般に公開されていない貴重な資料を展示・紹介いたします。


● 展示予定機種(その一部をご紹介)

セミオリンパスⅠ 1936(昭和11)年
120フィルムを使用し、45×60ミリ(通称「セミ判」)の画面サイズを持つスプリングカメラ。自社製の「ズイコー」レンズを使用している。後にシャッターも自社製の「コーホー」が装着されるようになった。

オリンパス スタンダード 1937(昭和12)年
127フィルム用距離計連動透視ファインダーカメラ。フォーカルプレンシャッターを採用し、レンズ交換も可能。量産直前までいきながら、販売には至らなかった幻のカメラ。

オリンパスワイド 1955(昭和30)年
日本では初めて広角35ミリレンズを固定装着した135フィルム用透視ファインダーカメラ。スナップ写真流行の中で好評を博し、露出計を内蔵した「オリンパスワイドE」などのシリーズを誕生させた。

オリンパスペン 1959(昭和34)年
画面サイズ18×24ミリ(通称”ハーフサイズ”)の透視ファインダーカメラ。手軽に扱えて小型軽量・高性能でありながら普及価格であったことで人気を集め、”ハーフサイズ”ブームのきっかけとなるとともに、AE(自動露出)機構や大口径レンズを採用したモデルなど多くの系列機種が製造された。

オリンパスペンF 1963(昭和38)年
ロータリーシャッターの採用やファインダー光学系にプリズムとミラーを採用することで、スマートなボディデザインと小型化を実現したハーフサイズ一眼レフカメラ。1966(昭和41)年にはTTL露出計を内蔵した「オリンパスペンFT」を発表し、独自のカメラシステムを作りあげた。

Mシステムカメラユニット(MDN) 1969(昭和44)年
“1機能・1ユニット”を基本とした一眼レフカメラシステム。「オリンパスM-1(OM-1)」の基礎となった。今回の展示が初めての公開となる。

オリンパス OM-1 1973(昭和48)年
「宇宙からバクテリアまで」を合言葉にシステム開発が行なわれた35ミリフルサイズ一眼レフカメラ。シャッター調速機構をカメラ底部に集約したほか、フォーカシングスクリーンをレンズマウント側から交換するなどの数々の独創的な機構を持ち、その後の一眼レフカメラ小型軽量化の先駆けとなった。 また作動音の静粛化という新しい観点にも配慮されている。

オリンパス OM-10 1979(昭和54)年
普及価格ながらTTLダイレクト測光機能を採用し、ワインダーの装着を可能にした一眼レフカメラ。絞り優先AEの他、マニュアルアダプターを使用することによりマニュアル露出も可能となっている。

オリンパス XA 1979(昭和54)年
丸みを帯びたボディを持つ35ミリフルサイズ透視ファインダーカメラ。携帯時にはレンズやファインダーがスライド式のカバーによって保護される”ケースレスカメラ”という新しい形態を生み出した。翌年に発売された普及型の「オリンパス XA2」がカメラとしては初めて通商産業省(当時)の「グッドデザイン大賞」に選ばれている。

オリンパス AF-1クォーツデート 1986年(昭和61年)
「濡れてもピカソ」の愛称で親しまれた、世界初の生活防水機能採用のオートフォーカスカメラ。その技術は現在のμ(ミュー)シリーズへと受け継がれている。

オリンパス μ(ミュー) 1991(平成3)年
曲面を主体とした流麗なボディデザインで人気を集めた35ミリフルサイズコンパクトカメラ。最短35センチまでの近接撮影が可能な「オートマクロ機構」を備えている。

オリンパス キャメディアC-1400L 1997(平成9)年
撮影画素数100万を越える「メガピクセル」初期のデジタルカメラ。デザインや操作感覚を銀塩カメラの「Lシリーズ」に近づけて違和感なく扱えるよう配慮されていた。記録媒体はスマートメディア。

オリンパス E-1 2003(平成15)年
「フォーサーズシステム」規格のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ。撮影画像にゴミが写りこまないようにする「ダストリダクションシステム」を採用している。

オリンパスE-500  2005(平成17)年11月11日発売
世界最軽量のデジタル一眼レフカメラ。有効画素数800万画素で、2.5型液晶モニタを持つ。

顕微鏡 旭号 1920(大正9)年
オリンパスの前身である高千穂製作所で制作した最初の顕微鏡。乾燥系で総合倍率は600倍。

オリンパス ガストロカメラ GT-Ⅰ  1952(昭和27)年
ガストロカメラ(胃カメラ)の市販第1号。1950年9月に完成した試作4号機で初めて臨床試験に成功した。医学界に貢献した画期的な製品。


※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。


タイトル

日本カメラ博物館特別展
「オリンパス展」
~オプトデジタルテクノロジーの軌跡~

開催期間

2005年9月13日(火)~2006年1月29日(日)

出品点数

カメラ:約250点
その他顕微鏡、内視鏡、アクセサリー、用品、資料等

常設展等

常設展として「日本の歴史的カメラ」約300点も展示
※博物館展示スペースの一角を日本の各メーカーに提供する「日本カメラ新製品コーナー」の展示も開催

講演会

オリンパスカメラのあゆみ
  ~セミオリンパスⅠからペン、ペンFシリーズまで~
2005年10月29日(土) 午後1時~午後3時 講師:米谷美久氏 ※ 終了しました

オリンパスカメラのあゆみ
 ~オリンパスOM‐1からXAシリーズまで~
2005年11月26日(土) 午後1時~午後3時 講師:米谷美久氏 ※ 終了しました

展示協力

オリンパス株式会社
オリンパスイメージング株式会社

 

*文中の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。
*文中の製品名は、各社の正式な社名、商号と必ずしも一致いたしません。