特別展

誕生から100年余 いまなお続く「ブローニーフィルム・カメラ展」

開催期間:2013年3月5日(火)2013年6月16日(日)
ブローニーフィルム展

(中央)
「No.2ブローニーC型」 1907(明治40)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
(左から)
「No.1ブローニー(後期型)」 1900(明治33)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
「ローライフレックス・スタンダード」 1932(昭和7)年 フランケ&ハイデッケ(ドイツ)
「パール2号」 1923(大正12)年 小西六(現・コニカミノルタ・日本)
「アートパノラマ」 1978(昭和53)年 富山製作所
「フジフイルム GF670プロフェッショナル」 2009(平成21)年 富士フイルム

日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、2013年3月5日(火)から6月16日(日)まで、特別展「ブローニーフィルム・カメラ展」を開催します。

「ブローニーフィルム」は中判カメラ用のフィルムとして写真を趣味としている人にはなじみ深い言葉ですが、では「ブローニー」とは何でしょう?カメラの形式でもなければ製造会社でもありません。それは、「妖精」の名前だったのです。

「ブローニー」はカナダ人の作家、パルマー・コックス(Palmer Cox:1840-1924)によって、1879(明治12)年に生み出されました。そして、このキャラクターは1880年代から1900年代にかけてアメリカで人気を博し、絵本をはじめゲームや弁当箱、時計など多くの製品に使用されました。

そのひとつにカメラがあり、イーストマン・コダックが製造した「ブローニー」シリーズのカメラは長期間 「ブローニー」の名前を使用していました。なかでも1901(明治34)年の「№2ブローニー」は、同時に発売された専用フィルムとともに世界中に広まり、「ブローニーフィルム」という呼び名を一般的なものとしました。その後、このフィルムは「120フィルム」となり、100年余り経過した今日でも使用される最も古いフィルム規格となりました。

今回の展示では、各種「ブローニー」の紹介と、「120フィルム」を使用するカメラを中心に展示し、その長い歴史や様々な用途に応える多様性でアマチュアからプロフェッショナルまで幅広く愛用される中判カメラの数々を紹介します。

また、本展示期間中はブローニーフィルムを使用するカメラ(120フィルム用カメラ)持参で、入場料一般300円のところ特別料金の200円でご覧いただけます。


展示予定機種より

「№1ブローニー」 1900(明治33)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
最初に「ブローニー」の名を冠して発売されたカメラ。117フィルムを使用し、画面サイズは60×60ミリ。紙と木を主要素材にしたこのカメラから写真をはじめた子供たちも多く、アメリカを代表する写真家、アンセル・アダムスもその1人である。

「№2ブローニー」 1901(明治34)年 イーストマン・コダック(アメリカ)
120フィルムの登場とともに発売されたアマチュア用のボックスカメラ。画面サイズは60×90ミリ。主要素材は紙と木のシンプルな仕組みとなっている。このカメラから120フィルムカメラの歴史が始まった。

「ローライフレックス・スタンダード」 1932(昭和7)年 フランケ&ハイデッケ(ドイツ)
代表的な二眼レフカメラ。画面サイズは60×60ミリ。最初のモデルは「№1ブローニー」と同じ117フィルムを使用するが、「スタンダード」型で「№2ブローニー」と同じ120フィルムを使用。

「ハッセルブラッド 500C」 1957(昭和32)年 ビクター・ハッセルブラッド(スウェーデン) 
世界中のプロフェッショナル写真家が愛用する「ハッセルブラッド」のうち、レンズシャッターを使用した最初のモデル。地上だけではなく、アポロ計画での月面撮影など、宇宙空間でも使用された。

「パール2号」 1923(昭和12)年 小西六写真工業(現:コニカミノルタ)
国産カメラで最初に120フィルム専用として発売されたカメラ。基本構造は乾板を使用する「アイデア」にロールフィルム部を装着したもの。この「パール」のシリーズは戦後まで継続した。

「マミヤシックス」 1940(昭和15)年 マミヤ光機(現:マミヤ・デジタル・イメージング)
写真家にして発明家の間宮精一が、独自の焦点調節方式「バックフォーカス機構」を装備して発売したスプリングカメラ。撮影画面は60×60ミリ。基本構造は戦後まで継続した。

「ゼンザブロニカD」 1959(昭和34)年 ブロニカカメラ(現:タムロン)
120フィルムを使用する世界一の中判一眼レフカメラを目指し、独特の機構を満載した。「ゼンザブロニカ」の名前はブロニカカメラ創設者、吉野善三郎の名前から「善三郎のブローニーフィルムカメラ」として生まれたとされる。

「アサヒペンタックス6×7」 1969(昭和44)年 旭光学工業(現:ペンタックスリコーイメージング)
35ミリ一眼レフカメラと類似した形状にすることで、機動性を向上することを目的に製造された一眼レフカメラ。改良を加えながら長期間製造された。

「フジフィルム GF670プロフェッショナル」 2009(平成21)年 富士フイルム
デジタルカメラが主流となった21世紀に登場し、フィルムカメラの魅力と120フィルムの伝統を継承している。


※ここに記載したカメラ名は展示予定機種の一部です。


タイトル

日本カメラ博物館 特別展 
誕生から100年余 いまなお続く「ブローニーフィルム・カメラ展」

開催期間

2013年3月5日(火)~6月16日(日)
4/30、5/7は開館いたします。

イベントなど

本展示期間中はブローニーフィルムを使用するカメラ(120フィルム用カメラ)持参で、入場料一般300円のところ特別料金の200円でご覧いただけます

展示品

パルマー・コックスによる「ブローニー」が登場する絵本、アメリカを代表する写真家、アンセル・アダムスも使用したとされる「№1ブローニー」(展示品は後期型)、「120フィルム」を使用する最初のカメラ「コダック№2ブローニー」をはじめ、プロの世界で人気を博す「ハッセルブラッド」、「ローライ」、「マミヤ」、「ブロニカ」など「120フィルム」を使用するカメラの数々を展示。 <展示点数約200点を予定>

常設展等

常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「日本の歴史的カメラ」約300点、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、「カメラ体験コーナー」、「分解パネルコーナー」などを展示

図録販売

今回展示される資料を収めた図録を制作し、日本カメラ博物館受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。

図録はこちら

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日、4/30、5/7は開館いたします。)
展示替え期間 2013年2月25日(月)~3月4日(月)

入館料

一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円

 

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。