特別展

小説のなかのカメラ 『谷中レトロカメラ店の謎日和』より


イメージイラスト <デザイン:株式会社オーバル>
『谷中レトロカメラ店の謎日和』 2015年、
柊サナカ著・宝島社刊

協力:柊サナカ、宝島社『このミステリーがすごい!』大賞事務局

●“カメラ”が謎解きの鍵となるミステリー小説『谷中レトロカメラ店の謎日和』とのコラボレーション展示
●この企画のために著者の柊サナカ氏が書き下ろしたショートストーリーを日本カメラ博物館で限定発売
●この展示に合わせ、10月6日に『谷中レトロカメラ店の謎日和』の最新刊3巻が発売

日本カメラ博物館(館長 森山眞弓)では、2020年10月13日(火)から2021年1月31日(日)まで、特別展「小説のなかのカメラ 『谷中レトロカメラ店の謎日和』より」を開催します。
カメラが登場する小説は数多くあり、人物などのディティールを際立たせるアイテムとして登場することもあれば、ときにはストーリーにとって重要な役割を担うこともあります。

『谷中レトロカメラ店の謎日和』(柊サナカ著・宝島社刊『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ)は、カメラそのものが謎を解く鍵となるミステリー小説です。東京の谷中でレトロカメラ店を営む今宮(いまみや)と、そこに働く来夏(らいか)が、日常に起こる問題や人間関係のもつれなどを、“カメラ”を糸口に紐解いていく物語で、ユニークで心温まるストーリーがカメラファンやミステリーファンの心をつかみ、多くの読者に支持されています。2015年の発表から現在まで2巻が刊行されており、日本カメラ博物館は登場するカメラの確認のために刊行当初から関わっています。

この展示では、作中に登場する個性豊かなカメラの数々を、カメラの特徴を描き出した小説の一節とともに紹介し、新たな視点からカメラの魅力をお伝えいたします。

また、この展示のために柊サナカ氏が特別に書き下ろした『谷中レトロカメラ店の謎日和』ショートストーリーを当館限定で発売いたします。作中には、館内に展示中のカメラをヒントに登場人物の“ある目的”を探し出す謎解きも掲載されています。

このほか会場には、著名な小説に登場したカメラを紹介するコーナーも設け、『谷中レトロカメラ店の謎日和』を未読の方でもお楽しみいただける展示となっております。

さらにこの展示に合わせ、10月6日に『谷中レトロカメラ店の謎日和』の3巻が発売されることが決定いたしました。こちらも併せてお楽しみください。


【プロフィール】 柊サナカ (ひいらぎ さなか)
1974年香川県生まれ、兵庫県育ち。日本語教師として7年の海外勤務を経て、第11回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉として、『婚活島戦記』(宝島社)にて2013年デビュー。このほか著書に宝島社文庫『このミス』大賞シリーズ『レディ・ガーディアン 予告誘拐の罠』(2014年)、『谷中レトロカメラ店の謎日和』(2015年)、『谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法』(2016年)、『人生写真館の奇跡』(2019年)。ほか、『機械式時計王子休日 千駄木お忍びライフ』、『機械式時計王子の再来 からくり屋敷の謎』(ともに2019年 ハルキ文庫)、『二丁目のガンスミス』(2019年)、『二丁目のガンスミス 恋わずらいの銃弾』(2020年 ともにホビージャパン)、など。

展示予定より


『谷中レトロカメラ店の謎日和』 ●柊サナカ著・宝島社刊 ●2015、2016年
カメラ店主の今宮とそこで働く来夏が、日常に起こる問題を、“カメラ”を糸口に紐解いていく心温まるミステリー小説。現在まで2巻が刊行され、10月6日に3巻が発売予定。

ライカ Ⅲf  ●1950(昭和25)年 ●エルンツト・ライツ ●ドイツ
スクリュー式のレンズマウント、ダイカストボディを採用。このモデルの後、1954年には大幅に進化を遂げた「M3」が発売された。来夏の思い出のカメラとして各巻に登場。

ベッサ Ⅱ  ●1950(昭和25)年 ●フォクトレンダー ●西ドイツ
120フィルムを使用し、6×9センチ判の画面を撮影する距離計連動式のスプリングカメラ。1巻と2巻でカメラ好きの少年が憧れていた祖父のコレクション品として登場。

ゼンザブロニカ S2  ●1965(昭和40)年 ●ゼンザブロニカ工業 ●日本
120フィルムに6×6センチ判の画面を撮影する一眼レフカメラ。降下式レフレックスミラーやフォーカルプレンシャッターなど斬新な機構を備える。1巻喫茶店店主が思い出の写真を撮影したカメラとして登場。

プラウベルマキナ 67  ●1978(昭和53)年 ●ドイ ●日本
120フィルムに6×7センチ判の画面を撮影するクラップカメラ。レンズはニッコール80ミリF2.8を装着。西ドイツのプラウベル社オリジナルデザインにより作られた。今宮の愛機として各巻に登場。

フジカミニ  ●1964(昭和39)年 ●富士写真フイルム(現富士フイルム) ●日本
フィルム感度設定用に宝石を模した色表示組み込み、ボディをスイングするフィルム巻上げ方式など、親しみやすいデザインと操作方法のハーフ判カメラ。今回の展示図録に人気アイドルの大切な愛機として登場。

オリンパスペン FT 写真家のユージン・スミス サイン入り
●1966(昭和41)年 ●オリンパス光学工業(現オリンパス) ●日本
135フィルムに18×24ミリのハーフ判を撮影する一眼レフカメラ。写真家のユージン・スミスが冤罪のカメラマンを救う裁判の資金を得るために底部にサインを刻み売却したもの。今回の展示図録に日本カメラ博物館の展示品として登場。

カメラが登場する書籍 展示予定品


『光る壁面』 ●吉村昭 ●新潮社 ●1981年
オリンパス内視鏡を開発した杉浦睦夫の、吉村昭ならではの緻密な物語。

『愛の疾走』 ●三島由紀夫 ●講談社 ●1963年
諏訪湖の若い魚師と新興カメラメーカー女子工員の恋。

『逢うには、遠すぎる』 ●北方謙三 ●集英社 ●1983年
ライカM4が登場。米国の麻薬密売組織とのトラブルで行方をくらました元妻を追うカメラマンの物語。

『世界でいちばん長い写真』 ●誉田哲也 ●光文社 ●2010年
祖父の古道具屋で見つけたマミヤRB67改造パノラマカメラを使った青春物語。モデルとなった山本新一氏自作のパノラマカメラは日本カメラ博物館所蔵。

『国際スパイ ゾルゲの真実』 ●下斗米伸夫、NHK取材班 ●角川書店 ●1992年
コンタックスⅡ、ライカⅢa、ロボットⅡが登場。二十世紀最大のスパイとして歴史に名を刻むゾルゲ。国家を陰で支えながら、常にその狭間で翻弄され、苦悩し続けた孤独な一人の男の真実の姿。

…などなど


(展示予定機種・資料は変更される場合があります)

※ここに記載したカメラ名・書籍は展示予定資料の一部です。

※不特定多数の来場者への新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、
開催を見合わせる場合もございます。どうぞご了承ください。


タイトル

日本カメラ博物館 特別展
「小説のなかのカメラ 『谷中レトロカメラ店の謎日和』より」

開催期間

2020年10月13日(火)~2021年1月31日(日)

展示品

『谷中レトロカメラ店の謎日和』作中に登場したカメラ約80点、そのほか著名な小説に登場したカメラ、柊サナカ氏が自身のフィルムカメラで撮影した写真作品(数点)などを展示。

図録

柊サナカ氏特別書き下ろしの『谷中レトロカメラ店の謎日和』ショートストーリー
「勇者のなり方、教えます」を発売。

常設展等

常設展として世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「日本の歴史的カメラ」約300点、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、「分解パネルコーナー」などを展示

開館時間

10:00~17:00

休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日)
年末年始休館 2020年12月26日(土)~2021年1月4日(月)

入館料

一般 300 円、中学生以下 無料
団体割引(10名以上)一般 200 円

所在地:102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル

交通機関

  • railway東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4 番出入口より徒歩 1 分
  • railway東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3 番出入口より 徒歩 8 分
  • bus都営バス「都03 (四谷駅 - 半蔵門 - 日比谷 - 銀座四 - 晴海埠頭)」
  • bus都営バス「宿75 (新宿駅西口 - 東京女子医大前 - 四谷駅前 - 半蔵門 - 三宅坂)」
    半蔵門停留所下車 徒歩 4 分

  • 駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
  • 日本カメラ博物館とJCIIフォトサロンの入り口は異なりますのでご注意ください。
  • 日本カメラ博物館へご来館の際は、お足もとが不自由な旨ご連絡いただければ、エレベーターにてご案内いたします。
  • JR東京駅からは、railway東京メトロ丸の内線東京駅→大手町駅にて半蔵門線に乗り換えると便利です。